7月22日の今世紀最長の皆既日食に向け、日食が見られる鹿児島県・奄美大島で、
自治体や住民らが、毒蛇のハブ対策に神経をとがらせている。かまれれば最悪の場合
死ぬこともあり、島のイメージダウンになりかねないと、捕獲作戦や防蛇(ぼうへび)
ネットの設置、外国人向けの英語のリーフレットなど、被害防止に知恵をしぼる。
北部で皆既日食が見られる同島には、奄美市の太陽が丘総合運動公園など3カ所に
臨時キャンプ場が設けられる。芝生にテントを張って野営するため、近くの森や
やぶからはい出てきたハブと遭遇する可能性もある。
そこで、地元の奄美市やキャンプ場ツアーの委託を受けている近畿日本ツーリストは、
皆既日食直前にキャンプ場の周囲を取り巻くように、編み目の細かい防蛇ネットを
張り巡らせることにした。高さ約2メートルで、長さは最長で735メートル。
さらに用心のため、ツアー期間中は監視員をキャンプ場に配置する。万一かまれた
ときに備え、医師も待機させる。
駆除作戦も進んでいる。島にあるハブの研究機関の東大医科学研究所奄美病害動物
研究施設は5月下旬、市の要請に応じてキャンプ場周辺にハブ捕獲用のわな60個を
仕掛けた。ハブが活発に活動する梅雨に入っており、この期にキャンプ場周辺に生息
するハブを一掃しようという狙いだ。
島には海外からの日食ファンの来島も予想される。鹿児島県などでつくるハブ対策
推進協議会は、外国人向けにハブから身を守る英語版のリーフレットを6千部作った。
タイトルはズバリ「ハブの攻撃を避ける方法」。日本語版とともにキャンプ場や空港、
宿泊施設に配る。
表紙には、とぐろを巻いた写真を載せ、「ハブはアジアで最大の毒ヘビ」「猛毒で
かまれたら死ぬことがあります」などと、イラスト入りで恐ろしさを説明する。
「不用意に草むらに入らない」「ハブに出くわしたら2メートル以上離れる」などの
注意点や、かまれたときの対処法も載せた。
東大医科学研究所の服部正策准教授は「ハブは暑さに弱いので真夏は活発ではないが、
涼を求めて森の木陰や川などに入るとハブも涼んでいるかもしれない。ハブは島の
どこにでもいると思って気をつけて」と注意を促す。
皆既日食が最も長く観測できるトカラ列島の宝島と小宝島にもトカラハブが生息する。
死に至るような猛毒はないが、十島村の担当者は「観測者にはむやみやたらにやぶの
中に入らないよう周知していきたい」という。
◎ソース
http://www.asahi.com/travel/news/SEB200906030048.html ◎関連スレ(dat落ち含む)
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