日本鉄鋼連盟が2日発表した4月の鉄鋼輸出実績は、前年同月比30.3%減の215万4000トンだった。
前年実績割れは7カ月連続。前月比ベースでは、3月は39.3%増と3カ月ぶりに上向いたが、4月は
17.9%減と再びマイナスに転じた。韓国など主要輸出先で鋼材需要は減少しており、引き続き厳しい
事業環境が続く見通しだ。
鋼材の種類別では造船などに使う厚板が韓国向けを中心に堅調で、前年同月比1.0%増の25万7000トン
と3カ月ぶりに増加した。自動車や家電などに使う冷延鋼板(43.9%減)や亜鉛めっき鋼板(57.4%減)など
他の鋼材は2ケタ減となった。
最大の輸出国である韓国向けは12.5%減の67万3000トンと7カ月連続で減少した。中国も12.5%減の
49万7000トンで6カ月連続で前年同月を割り込んだ。中国政府は大型の景気対策を実施しているが、
日本メーカーが強みを持つ自動車や電機製品向けの高機能鋼板の需要回復にはつながっていないようだ。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/06/02 21:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090602AT1D0206402062009.html