【発言】米経済、ジンバブエに匹敵する超インフレ突入へ−投資家ファーバー氏[09/05/27]

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215名刺は切らしておりまして
【マーク・ファーバー 過去の発言】

1987年、ブラックマンデーがウォール街を襲う前に株を売るよう助言。
1990年、日本のバブル崩壊を予想して大きな利益を上げる。
1992年、あのジョージ・ソロスよりも早く世界初のロシア株専門のヘッジファンドを設立。
1993年、米国のゲー ム株の下落を正確に予想。
1990年代半ばには、しばしばヘッジファンドの世界でナンバーワンのパフォーマンスを記録。
1997/1998年のアジア太平洋地域に起こった金融危機とそのあとの世界的な混乱を予見。
2003年5月、「日本での13年間の下げ相場は終焉し、世紀の買い場が到来」 と180度転換したコメントを発表。

【参考記事】

2008年10月23日
投資家ファーバー氏:増刷で「ドルは無価値に」、米経済は破たんへ

10月22日(ブルームバーグ):投資家マーク・ファーバー氏は22日、ロンドンで講演し、
「米国の歳入のすべては債務の利払いに充てられるようになる」と指摘、
「そうなれば、解決策は紙幣増刷しかない。それはハイパーインフレーションを招き、
ドルの価値はなくなるだろう」と予想した。

同氏は「政府の債務負担が増加し、支払い能力を上回るため、米経済は最終的に
破たんする」と語った。同氏はニュースレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」を発行している。

ファーバー氏はドルが今後3−6カ月、強含んだ後、長期的な下落基調が始まると予想した。
リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが破たんした9月15日以降、金融混乱が深まる中、
安全資産としてドル建て資産の魅力が高まったため、主要6通貨に対する
インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は8.1%上昇している。

2008年度の米財政赤字は4550億ドルと過去最高を記録。それまでの最高は04年度の4130億ドルだった。
財務省は金融安定化策として7000億ドルを使用する予定で、モルガン・スタンレーのチーフエコノミスト、
デービッド・グリーンロー氏は、09年度の赤字額がほぼ4倍の約2兆ドルに増加するとみている。

ファーバー氏は今後3年以内ではないとしながらも、
米国は「破たんする。この予想には強い自信がある。紙のお金は価値を失う」と述べた。

同氏が率いるマーク・ファーバー社の運用資産は3億ドル。同氏のウェブサイトによると、
ファーバー氏は1987年のブラックマンデー(株式大暴落)の1週間前に米国株から資金を引き揚げるよう投資家に助言。
2005年5月には株式がその年、堅調になると予想して的中させた。S&P500種株価指数は 05年に3%上昇した。
01年に買いを推奨した金はその後2倍以上に上昇した。

同氏は今月20日、金と現金、短期債を保有していることを明らかにした。
米国の利下げが景気減速を食い止め、インフレが加速するとの予想が根拠。

【注目発言】

「農場を買って恋人と働こう」、戦争を警戒

「大恐慌の終結はいつも戦争だった。世界経済が早期に回復しない限り、
戦争を知らない世代が戦争を行う可能性が高い」とした。
どこで紛争が起こるかとの質問者の問いには、「水道水に毒物などを混入したり、
生物テロ兵器を散布したりするようなダーティー・ウォー(汚い戦争)になる」と指摘、
人々の集まる都市部は避け、「爆弾さえ落ちないようなアジアの辺境に農場を買おう」と呼び掛けた。