日本/カナダ間で新たなチャータービジネスを模索する動きが出てきた。日本とカナダの航空当局間協議で、
首都圏空港を除く航空自由化が決まったことを受けたもの。カナダの企業が日本/カナダ間専用に2機の
ボーイングB767-300ER型機を導入し、2010年春から週7往復の運航をめざす。現在は社名を定めておらず、
旅行会社が望む場合、旅行会社の希望のブランドで運航できるようにするなど、ユニークな計画を持つ。
このほど来日した、この計画をサポートするリサーチ・キャピタル社のジャック・カヴァフィアン氏は、
2国間の航空座席数が減少する中で、日本全国の都市からカナダに直行便を柔軟に運航できる点や、
運賃を低く抑えることで需要を喚起したい考えを説明した。
路線や座席構成などサービスの詳細は契約に至った旅行会社と協議することになるが、当初は日本の各都市と
バンクーバーまでを直行便で結び、提携航空会社への乗り継ぎで他のカナダの都市にもつなぐ方針。
また、アメリカ経由の場合、アメリカで入国審査が必要なメキシコ路線も、カナダ経由であれば
必要ないため、こうした需要にも対応したいという。また、日本語を話す客室乗務員と地上職員を
採用するほか、旅行会社との連絡のためスタッフを1名日本に配置する予定だ。また、故障に備えた
代替機材の用意、低価格な運賃、安定した財務構造などを打ち出し、旅行会社のリスクを軽減する考え。
運賃は、燃油費を除くと競合他社の60%程度に抑えられる見込みという。
昨年末のチャータールールの緩和については、現在のところ特に活用する予定はないという。
日本と第3国の間のチャーターには含みを持たせたものの、「新しい会社としてまずは小さな
規模からはじめ、市場を開発することに集中する」と語った。
なお、カヴァフィアン氏は今回の来日で大手旅行会社4社に計画を説明。「高い興味を得られた」
といい、9月のJATA世界旅行博までに詳細を決定したいと意欲を見せる。すでに韓国では先行して
計画を進めており、近く同様のスキームで運航を開始する予定という。
ソースは
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=40983&cid=2 依頼を受けてたてました。