北陸3県でガソリンスタンド(給油所)の減少が加速している。各県の石油商業組合がまとめた
2008年度末時点の店数は1年前に比べ富山で7%、石川で 2%、福井で3%それぞれ減少し、
合わせて56店減った。原油価格の乱高下で採算の確保が難しくなる一方、景気悪化と暖冬で
販売量が減少、全国有数のクルマ社会と言われる北陸だけに価格競争も激しく、淘汰が進んでいる。
富山県の給油所数は33店減の467店(非組合員含む)と、1997年に減り始めて以降、最大の
減少数となった。石川県は487店(同)と1年前に比べ12店の減少。ピーク比では約3割減った。
福井県では少なくとも11店が閉鎖(非組合員は集計中)となったもよう。
「販売量を確保しようと、かなり無理な値下げが横行し、仕入れ条件で不利な中小事業者の閉店が
目立った」(富山県石油商業組合の荒木康専務理事)ほか、「もともと後継者難で悩んでいた会社が、
昨年前半の相場高騰をきっかけに廃業に踏み切った例が多い」(福井県石油商業組合の
山下義明専務理事)。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/05/21)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090520c6b2002j20.html