【派遣】人材派遣業界が総崩れ、相次ぐ撤退・赤字転落 [05/19]

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1ライトスタッフ◎φ ★
人材サービスのフルキャストホールディングスは5月8日、製造派遣と技術者派遣
分野から撤退すると発表した。今2009年9月期中に事業売却を行う方針だ。

「これまで全方位的な拡張方針を採ってきたが、選択と集中を徹底する」。
半年ぶりに表舞台に現れた平野岳史会長はこう語り、縮小均衡を図る新3カ年計画を
示した。今後は、日雇い派遣と新規事業の営業業務請負に経営の軸をシフトする。
平野会長は「(日雇い派遣では)当社は唯一の全国展開を行っているオンリーワン
プレーヤー」と力を込めた。が、その日雇い派遣で度重なる労働者派遣法違反を犯し、
厚生労働省から二度の事業停止命令を受けて経営が傾いたのは周知の事実。同社が
昨秋に日雇い派遣からの撤退を発表し、同時期に純粋持ち株会社に移行したのも
イメージ払拭を狙ったものだ。

それでも今回、日雇い派遣に“回帰”せざるをえなかった背景には、撤退を決めた
製造派遣、技術者派遣を取り巻く厳しい事業環境がある。

■業界の雄が赤字転落

昨秋以降、大手製造業による大規模な「派遣切り」が社会問題化した。業界団体推計で
およそ40万人の派遣労働者が職を失ったとされる製造派遣(請負含む)は、すでに
業界存亡の淵にある。

業界大手の日総工産では、稼働人員が最盛期の2・5万人から6割以上減っていると
いう。中堅のワールドインテック、アウトソーシングも、1〜3月の四半期決算で
そろって営業赤字に転落。ワールドインテックは昨年9000人を超えた製造派遣
スタッフが、今年3月には3600人にまで落ち込んでいる。かつて最大手だった
ラディアホールディングス(旧グッドウィル・グループ)も同事業からの全面撤退を
決めている。

技術者派遣の業界にも寒風が吹く。13日、最大手のメイテックは今期営業赤字に
転落する見通しを発表。「3月期末を前に技術者稼働率の急激な低下に見舞われた。
バブル崩壊直後以来の厳しさだ」と西本甲介社長は危機感をあらわにする。

年末年始の派遣切りの折にもメーカーは研究開発投資を止めず、技術者派遣は無風と
見る向きも多かっただけに、業界内からは驚きの声が上がった。同社は正社員として
育成した技術者をメーカーに派遣しており、不安定な登録型派遣と異なり安定した
雇用を実現している。目下、2100人の未稼働技術者に対してリストラ計画もない。
だが、それは今が大底であることが前提だ。

今回の苦境を業界健全化の好機と見る向きもあるが、一歩間違うと業界全体が沈み
かねない。人材サービスは大きな岐路に立たされている。

◎ソース
http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/44fd4eaefd88e14b83278d57c85a033b/page/1/

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