山形空港利用拡大推進協議会の総会が11日、山形市の山形国際交流プラザで開かれ、本年度を
東京便の複数便化に向けた正念場と位置付け、東京便への助成事業を拡充することを決めた。
大河ドラマ「天地人」や映画「おくりびと」など観光面での追い風もチャンスととらえ、前年度実績比で
2倍超の2万1428席分の助成枠を設けた。
助成は、旅行代理店が東京便を利用した商品を企画・販売した場合、1席当たり片道500円を
補助する制度。羽田空港で乗り換え、県内を訪れる西日本などからの観光客を主なターゲットにしている。
昨年度当初は、事務局が前年より助成枠を1000席縮小し、9000席とすることを提案。その後、
2010年の羽田再拡張を見据え、縮小すべきでないとの意見が出て、年度途中で搭乗率60%を
目指すのに必要な1万5663席に増枠した経緯がある。
しかし、年後半からの世界的な不況の影響などで利用が落ち込んだこともあって、助成実績は
9898席分にとどまった。この分の経費を本年度に繰り越し、増枠の財源にする。
本年度に入ってから東京便は、航空会社が定額給付金を活用した格安ツアーを企画したこと
などから好調に推移。4月の乗客は累計6104人で、前年同月を約1500人上回っている。こうした
ことも踏まえ、増枠に踏み切った。すべての枠が助成された場合、搭乗率は72.1%になると試算している。
▽ソース:山形新聞 (2009/05/11 21:30)
http://yamagata-np.jp/news/200905/11/kj_2009051100198.php