【自動車】ゴーン日産CEO、「現在の環境前提で2011年3月期に黒字転換」--2期連続赤字を受けてのインタビュー [05/12]

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60名刺は切らしておりまして
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もう日産を日本の会社だと考えるのが間違い

 09年1月号で休刊となる月刊現代。惜しまれている評判を聞いて、買い求めてみた。そうしたら、日産についての記事が、おあつらえ向きにあった。

 読んでみると、びっくり。日産は「ルノーへの送金装置」となっていた。ゴーンは、フランスがインドシナで展開した植民地政策そのままに、日産から収奪する役目をコミットメントしていたようだ。

●99年3月、ルノーは日産の第三者割当増資5857億円に応じ、日産株式の36.8%を取得するとともに、2159億円の新株引受権付き社債(ワラント債)を引き受けた。総額8016億円の資金を投じ、日産を買収。
●01年10月、日産がルノーの第三者割当増資を引き受け、ルノー株式の15%を取得、フランス政府に次ぐ第2位の大株主となった。総取得額は21億6500万ユーロ(約2470億円)である。ルノーはこのとき、投資した8016億円の約30%に当たる額を回収した
●同時期に、ルノーは保有する日産のワラント債を日産株に転換。この結果、出資比率は44.4%にアップ。第2位の株主とはいえ、日産のルノーへの出資比率は15%、しかも、これらは議決権のない株式。日産はルノーへの経営には何の発言権もない。
 対して、出資比率44.4%のルノーは日産の経営を完全にコントロール。これで、日産の植民地化の準備が整った。日産から収奪するものは、技術とカネ。
●「日本のメーカーの中でも、一時期、最も優秀と言われた日産の開発部門を使って、ルノーの戦略車を開発」
●そしてもう一つの狙いのカネは、配当の形で吸い上げる。日産が急ピッチで進めてきた増配政策によってそれが可能になる。日産の1株当たりの配当金とルノーが受け取った配当金額は以下の通り。

年度 1株当たりの配当金 ルノーが受け取った配当金額
00年度 7円 102億4975万円
01年度 8円 138億7300万円
02年度 14円 280億5600万円
03年度 19円 380億7600万円
04年度 24円 480億9600万円
05年度 29円 581億1600万円
06年度 34円 681億3600万円
07年度 40円 801億6000万円
08年度(中期) 11円 220億4400万円
累計額 3668億675万円
 ルノーが手にした配当金の累計額は3668億675万円になった。日産がルノーに出資した約2470億円と合算すれば約6138億円。 ルノーは、10年間で76.6%を回収。