日本政策金融公庫金沢支店がまとめた北陸三県の中小企業景況によると、一−三月の業況DIが
マイナス六四・四となり、八期連続で悪化した。前期(昨年十−十二月)の実績で最も下げ幅が
大きかった東海地域を抜き、全国最低の水準となった。製造業の不振が響いた。
二十四日会見した徳江治美同支店中小企業事業統轄は「北陸は東海より製造業の集積度が
低いため、景気悪化の影響が一足遅く出たのだろう」と指摘。基調判断を「悪化が続いている」に
下方修正した。
業況DIは近年の最低水準だった一九九八年七−九月期のマイナス五一・一を大きく下回り、
来期(四―六月)も同六六・七とさらに悪化する見通し。製造業は同七四・〇、非製造業は同
六〇・四で、ともに下振れした。
主要業種別では、飲食宿泊業が前期のマイナス一五・四から同八○・○となるなど、軒並み
マイナス幅を拡大。建材などの金属製品は来期のDIがマイナス一○○・○となり、一層の悪化が
予想される。
売り上げ、利益、雇用、在庫、設備投資など各指標も悪化。在庫については、大手を中心に
生産調整が緩やかになったとの見方が出始めており、来期以降は過剰超が縮小する見通しだ。
日本政策金融公庫金沢支店が北陸三県の従業員二十人未満の小企業に実施した景況調査では、
業況DIがマイナス六八・七となり、調査を開始した九六年以来、最低の水準となった。
会見した村山廣治同支店国民生活事業統轄は、基調判断を「きわめて厳しい」とし、今後も厳しい
状況が続くとした。
売り上げ、採算、資金繰りの各DIで過去最低を更新し、採算については、「赤字」と回答した企業が
54・7%で半数を超えた。
調査時に寄せられた事業者の声では「先が予測できない」などの悲観的な意見が多かったが、
「安く設備投資できるチャンス」(サービス業)などと前向きな声もあった。
▽ソース:北国新聞 (2009/04/25)
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20090425305.htm ▽関連スレ
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