名古屋税関中部空港税関支署が24日発表した2008年度の中部国際空港の貿易総額は、
前年度比27.8%減の1兆5651億円と、05年2月の開港以来、年度ベースで初のマイナスとなった。
燃油高で航空運賃が上昇し航空貨物の利用が減ったうえ、昨秋以降の世界的な景気悪化で
ハイテク部品を中心に貿易量が急減した。
輸出額は29.6%減の8654億円と、05年度以来、過去最低だった。パソコン関連などの電子部品や
液晶デバイスを中心に、主力のハイテク部品が3割程度減少。自動車関連部品も欧州向けなどが
振るわなかった。
輸入額も25.6%減の6996億円と開港以来最も少なかった。医薬品原料などの落ち込みが目立った。
貿易額の落ち込みは就航する貨物便の採算悪化を招き、中部空港の競争力低下につながり
かねない。09年度も貨物量の大幅な回復は困難とみられ、乗り入れ路線の維持が課題となりそうだ。
同日発表した3月の貿易総額は、前年同月比49.3%減の903億6200万円だった。輸出額は55.5%減の
450億5300万円、輸入額は41.1%減の453億900万円だった。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/04/25)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090424c3d2401x24.html