北陸3県の製造業で、業績悪化を理由に減配に踏み切る上場企業が相次いでいる。
セーレンは23日、2009年3月期の年間配当を前の期比2.5円減の 12.5円にすると発表した。
従来予想は15円だった。田中精密工業も同日、09年3月期の年間配当を4円減配の12円
とすると発表した。同社の減配は 00年12月の上場以来、初めて。
セーレンが減配を決めたのは、自動車用内装材の受注が減り、前期の連結売上高と
営業利益の減少が見込まれるため。一方で前期の連結純利益予想は、前の期比80%減の
8億5000万円と、従来予想から5000万円上方修正した。3月末時点で株価が想定以上に回復し、
有価証券評価損が約2 億6000万円減少したことが要因と説明している。
田中精密は減配とともに、前期の連結最終損益が21億円の赤字(前の期は10億円の黒字)に
なったもようだと発表した。従来予想に比べ赤字幅が9億円拡大した。収益性の低下している
エンジン部品の加工設備などを、13億円減損処理することが響いた。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/04/24)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090423c6b2302a23.html