財団法人中部空港調査会は23日、長野県の中・南部地域から中部国際空港
(愛知県常滑市)に国際航空貨物をトラックで共同輸送する実験の結果を報告書に
まとめた。共同輸送は輸送コストの削減や、二酸化炭素(CO2)の排出削減のほか、
中部空港の貨物需要を掘り起こす手段としても期待されている。同調査会は、昨年
10月末から今年3月末までメーカーや物流事業者など計5社が参加した実験で
効果を検証した。
報告書ではトラックや物流ルートの集約が進んだほか、空港への到着時刻の遅延
などのトラブルもなく、「輸送コストの削減につながった」と結論づけた。ただ、共同輸送の
効率を一段と高めるためには「参加企業の拡大を図っていくことが必要になる」と指摘した。
共同輸送は今年4月以降は、自治体や経済団体でつくる中部国際空港利用促進協議会が
引き継いでおり、参加企業も6社に増えている。新たな地域と中部空港を結ぶルートでの
実施も検討されている。
▽ソース:読売新聞 (2009/04/24)
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_k/ckei090424_4.htm