米食品医薬品局(FDA)は22日、医師の処方箋がなくても薬局などの窓口で
緊急避妊ピル(モーニングアフターピル)を購入できる最低年齢を、これまでの
18歳から17歳に引き下げると発表した。
FDAの決定に先立ち連邦地裁は3月23日の判決で、17歳以上の女性が処方箋
なしで緊急避妊薬の「プランB」を購入することを認めるよう、FDAに命じていた。
FDAはこの判決について上訴せず、最低年齢を引き下げることを決めた。
FDAは2006年、処方箋なしでプランBを購入できる年齢を18歳以上と定め、
17歳以下が買う場合は処方箋が必要だった。判決の中でエドワード・コーマン
裁判官は、年齢制限の撤廃についても検討するようFDAに求めている。
判決では「プランBに関する意思決定の過程で、ホワイトハウスによる異例の介入」
があったとも指摘。年齢制限緩和の要望に対してFDAが誠実に対応しなかったこと
が、原告側の提出した証拠で実証されたと認定した。
緊急避妊ピルは、女性が性交後に服用して望まない妊娠を防ぐ薬品。メーカーによる
と、性交から72時間以内に服用すれば90%以上の確率で避妊できるという。
●17歳でも処方箋なしで買えるようになった緊急避妊ピル「プランB」
http://www.cnn.co.jp/science/images/CNN200904230008.jpg ◎ソース
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200904230009.html