中部国際空港会社が、空港島内で国際ビジネスジェット専用の格納庫建設に着工した。
大型ビジネス機5機が収容できる国内最大級の格納庫を8月末までに建設する。
開港時、中部は国際・国内線の定期路線を、県営名古屋空港(豊山町)は小型機中心の
役割分担をしてきたが、空港会社は24時間空港の利点を生かし、県営空港とともに
ビジネス機の国内2大拠点を目指す。
世界中を飛び回るビジネス機は、24時間離着陸できることが条件。
ところが、ビジネス機を扱う都内の大手代理店によると、日本の20〜30機はアメリカで
登録され、米西海岸やグアムから飛来させているのが実情。国内で保有されているビジネス機は
新聞社などを中心に羽田11機、県営名古屋7機など国内9空港に31機が保管されているが、
国内でいつでも使用できる格納庫を望む声は大きいという。
空港会社は今年3月期決算で開港以来初の経常赤字となったが、関西、神戸空港なども
誘致に積極的なことから、整備を急いで国内の拠点を目指す。
大型ビジネス機5機を収容できる5000平方メートルの格納庫を空港島北側に整備する計画で、
建設費は数億円とみられるが、山中恒之営業本部長は「中部全体で空港機能アップを
考えなければ、いずれ他の大都市圏に取り返しのつかない差をつけられる」としている。
日本ビジネス航空協会(東京)によると、世界には1万4500機のビジネス機が運航している。
同協会では「日本は経済力に比べ少なすぎた。世界的な金融不安もあるが、今後10年で
100機以上に達することが見込まれ、中部空港での建設は大きなインパクトがある」という。
県営空港が福岡線を開設した際、空港会社は「定期路線の中部一元化の約束に反する」と
反発した経緯があるが、今回、県は空港会社の方針を静観している。
航空対策課の杉浦健二課長は「ビジネス機はあくまで県営名古屋が拠点。中部は夜間の発着など
県営の補完的役割をすると理解している」と話している。
ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20090423-OYT8T00070.htm 展示されたビジネス機(2007年2月9日、県営名古屋空港で)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090423-395474-1-L.jpg ビジネス機専用格納庫のイメージ図
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090423-395484-1-L.jpg 依頼を受けてたてました。