ドイツのシュタインブリュック財務相は、国内の州立銀行が不良資産切り離しのために
「バッドバンク」の活用を望む可能性が高いとの見方を示した。
フランクフルター・アルゲマイネ紙が20日伝えた。
同紙は財務省の文書を引用し、バッドバンクの利用に関心を示している州立銀行以外の
銀行は州立銀行よりも「少ない」、と報じた。
文書は「国内でバッドバンクを利用する可能性があるのは、特に州立銀行など、持続
不可能なビジネスモデルをもつ銀行だ」と指摘した。
財務省スポークスマンはこの報道を確認していない。
ドイツの州立銀行は、金融危機で大きな打撃を受けた。
連邦政府は銀行セクターの統合を長く推進してきた。メルケル首相と財務相など政府当局者は
21日、銀行セクターへの信頼を高め、融資拡大を支援するため、多額の不良資産を銀行の
バランスシートから切り離す方法について協議する見通し。
財務省のバッドバンク構想によると、州立銀行については、当該州政府と連邦政府が
その不良資産に対して保証を与えることになる。
▽ソース:ロイター (2009/04/21 11:16)
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-37600220090421