【塗料】09年度塗料需要予測、7.8%減の146万トン=機械・新車用で最大級の落ち込み−日塗工[09/04/14]
日本塗料工業会(会長・小林正受氏)は09年度塗料需要予測をまとめ発表した。前年度比7.8%減の
146万トンと世界同時不況を反映した予測、分野別では工作機械向けの需要が中心の機械分野で
かつてない大幅な現象を見込む他、2大需要分野の自動車(道路車両)向けで20%近い減少など、
厳しい需要環境にあることを改めて示す内容となった。需要予測はあくまでも目安となるものだが、
輸出関連分野の底が見えない状況下での策定となり、メーカー関係者は「データの集まりが遅れ
まとめにくい状況にあった」という。
塗料需要は昨年9月のリーマンショックを受け、10月出荷から大幅な前年割れとなり、10月の前年比
6.4%減、11月には19.7%減、12月には18.9%減と急降下している。
自動車、機械、電気・機械分野がいっせいに在庫調整による減産に入り、この分野の需要は11月以降
40〜50%の記録的な減少となった。今年5月頃には底打ちとの観測もあるが、塗料需要に関しては底の
見えない状況が続いている。
このため自動車・工業用比率の高い関西ペイント、日本ペイントは生産調整を本格化する一方、固定費
の削減に着手。事業戦略のゼロからの見直しで乗り切りを図る。大手の課題は海外戦略の高度化と
汎用事業の底上げにあり、新たな成長戦略のシナリオが不可欠となっている。
バブル崩壊後、グローバル展開をテコに大幅に伸長してきたプラスチック用塗料需要にも急ブレーキが
かかっている。携帯電話、モバイル製品、パソコンなどの需要が内外で急減。海外事業の拠点拡充が
終わった段階での需要減に戸惑いを隠せない。「社内に非常事態を発令し、事業をいちから刷新して
固定費を削減していく」(中堅メーカー)とのスタンス。
グローバル化の恩恵を受け順調に需要を伸ばしてきた船舶分野も昨年末から中国、韓国で造船発注の
キャンセルが相次ぎ、需要局面が一転。国内の造船所は信頼性の高いユーザーからの受注残からキャンセル
などの自体は起きていないというものの、船舶塗料メーカーは「今年はマイナスに振れてくる」と警戒している。
▽ソース:Coating Media online (2009/04/14)
http://www.coatingmedia.com/news/archives/2009/04/post_3040.html 記事は
>>2以降に続きます。
>>1の続きです。
こうした輸出関連需要に対し、比較的落ち込み幅の小さい汎用需要についても「市場が成熟化している
上に不況感が強まり、市況は悪化している。汎用の体質である価格競争による値崩れも起きている」
(メーカー)と楽観できない状況にある。特に建設分野はダンピング受注が続き、下請けに入っている大手
塗装業者が採算割れで請け負うケースが目立つ。しかも請負金は受注時に1割が支払われ、残金は
完工時に支払われる。いずれも120日の手形のため、資金繰りに窮して倒産する事態が日常化している。
09年度の塗料需要予測は2大分野の一方である建物分野で3.2%減を見込み、数量ベースでは40万トン台
を割る39万9,000トンと予測。自動車用の18.1%減に比べれば落ち込み幅は小さいとはいえ、2大分野で
60万トン超を占めるだけに事態は深刻。
また機械は21.1%減、電気機械は15.7%減と予測。工作機械の受注は前年比で80%も減少、弱電
メーカー各社も大幅な生産調整に入っているため、塗料メーカーの体感的には需要半減との感触にある。
前年度予測で唯一プラスであった船舶に関しても0.8%減を見込む。海運会社の業績悪化から造船需要は
弱含みになるとの判断。期待されるバラストタンク・カーゴタンク向けの塗料需要期待もPSPCの関係から
不透明となっている。
この他構造物は景気対策による官需の伸びは見込まれるものの、民間のプラント関連需要は減るため
2.4%減、建築資材は住宅着工件数を反映し3.8%減と予測。自動車補修用は新車販売の低迷や事故需要の
減少から5.7%減。輸出は新興国での需要減から10.5%減。
これに対し木工、家庭用、路面標示の分野はいずれも前年並みと予測した。
−以上です−
3 :
名刺は切らしておりまして:2009/04/17(金) 01:14:58 ID:70+ZHqZL
DBが華麗に2GET
ペンキ塗ろっかあ(迫真)
5 :
名刺は切らしておりまして:
生産の落ち込みを企業努力と生産の効率化で乗り切ってほしいね