IATA(国際航空運送協会)の試算によると、世界の航空会社全体の赤字額が、2008年の
85億米ドルから09年には47億米ドルに減少する見込みである、という。ただし、この数字には
燃料サーチャージなどの要素を加えていないとのこと。その燃料サーチャージによって、世界の
航空業界は01年から06年までに累計416億米ドルの損失を被っているが、07年には129億米ドルの
利益を計上。黒字転換している。
今年1月のファースト、ビジネスクラスの利用客数は、前年同月比17%の減少をマークしている
ほか、航空貨物量も同じく23%の減少と、第2次世界大戦後、最大の下げ幅を記録している。
この状況を鑑み、IATAでは09年通期の航空旅客数、航空貨物量がそれぞれ前年比5.7%減、
13%減と業界の景気後退を予想している。
ただしその反面、航空燃料価格が08年の半額近くまで下がっていることから、そのぶん
経営負担が減少するという、プラス要因も指摘している。
地域別では、アメリカの航空各社は手持ちの航空機を減らし、コスト削減を図っているため、
08年の50億米ドルの赤字から09年は1億米ドルの黒字に転換すると分析。それ以外のアジア、
アフリカ、ラテンアメリカ、中東、ヨーロッパでは「黒字転換には至らず」と予想している。
大福証券では、こうした専門機関による情勢分析を踏まえて、香港の航空各社の投資評価、
目標株価を算出している。
キャセイ航空(00293):投資評価「買い」、目標株価11.0香港ドル
南方航空(01055) :投資評価「買い」、目標株価 2.0香港ドル
東方航空(00670) :投資評価「保有」、目標株価 1.2香港ドル
中国国際航空(00753):投資評価「売り」、目標株価 2.8香港ドル
▽ソース:Searchina (2009/04/14)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0414&f=column_0414_007.shtml ▽関連スレ
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