東日本建設業保証新潟支店が10日発表した2008年度の新潟県内の公共工事請負額は
3598億9800万円で、前年度を3.3%上回った。一部の自治体が工事の前払い金の支払い
条件を変え、前払い工事が増えた特殊要因で増加した格好になった。新潟県中越沖地震の
復旧工事などは減少しており、基調としては減少傾向が続いている。
調査は前払い金保証の取り扱いを基に、公共工事の動向をまとめている。昨年12月に、
新潟市が前払い金の支払いに必要だった工期90日以上の条件を撤廃したことから、前払い
工事の件数が増加。新潟市が発注した工事の請負金額が前の年度より5割以上増えた。
発注者別にみると、市町村が条件変更の影響で10.6%増の1377億700万円。国は14.1%減の
630億1400万円、県が5.6%減の1139億7400万円。請負金額1億―10億円の工事を中心に、
地震や水害からの復旧工事が減少した。
3月の請負金額は2.6%減の261億1600万円だった。前年同月にあった北陸新幹線関連の
工事がゼロだった。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/04/11)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090410c3b1004110.html