少子化やパンダの死などで減少傾向にある来場者を取り戻そうと、全国の動物園
・水族館は4月19日を「飼育の日」に決め、多彩なイベントの準備を進めている。
子どもたちのあこがれの仕事でもある飼育係。質問コーナーや講演などで、来場者に
飼育への興味や理解を深めてもらい、リピーターを増やそうと知恵を絞る。
飼育の日は昨年、多摩動物公園(東京都日野市)の飼育展示課職員らが発案したのが
きっかけとなった。開園五十周年の記念イベントだったが、好評だったため、全国
百五十六の動物園・水族館が加盟する「日本動物園水族館協会」(東京都台東区)が
制定した。
多摩動物公園では当日、レッサーパンダやユキヒョウなどの飼育員が、各動物舎の
前で質問に答える「飼育係に会いに行こう」や、飼育係による「事務所探検ツアー」
などのイベントを開く。
同園は昨年度、毎月異なる動物を「月間動物」に指定。餌やり体験や記念撮影などを
催し、入園者数は前年度より約七万五千人増の約百七万三千人を記録した。だが、
ピークだった一九七四年度の約百九十万人には遠く及ばない。福田豊副園長は「展示
やサービスを充実すれば心配ないと思う」と、飼育の日に期待をかける。
協会加盟の動物園の入園者数は少子化や遊園地の増加・人気化などで、九一年度の
約六千五百万人をピークに減少に転じ、二〇〇七年度は三分の二の約四千二百万人に。
トップの上野動物園(東京都台東区)も昨年四月のパンダの死を受けて昨年度、六十
年ぶりに三百万人を切り、約二百九十万人となった。
同園は飼育の日に象やゴリラ、猿などの飼育係六人が日ごろの体験などを話す
「リレートーク」を開く。
協会によると、工夫を凝らした動物の見せ方で人気の旭山動物園(北海道旭川市)
効果で、ここ二、三年は全国的に入園者が増えていた。その旭山動物園も、昨年度は
約三十万人減の約二百七十七万人だった。
同園の担当者は「景気の冷え込みや洞爺湖サミットの警備で、ツアーが減ったこと
などが影響した。これからも動物のありのままの姿を見せる努力をする」と決意を
新たにする。
来場者が一時減少していた水族館は、施設が増えたことなどが原因で九九年度から
増加に転じ、協会加盟の入館者数は〇七年度、ピーク時に近い約三千二百六十万人を
記録した。
◎社団法人 日本動物園水族館協会
http://www.jazga.or.jp/ ◎ソース
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009041090135717.html ◎関連スレ
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