第1四半期に世界で実施された新規株式公開(IPO)はわずか50件で、調達資金の合計も14億米ドル
(約 1,400億円)にとどまったことが、会計監査法人アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)の調査で分かった。
前年同期は251件のIPOが実施され、412億米ドル(約4兆1,400億円)の資金を調達した。
シンガポールで第1四半期に株式を公開したのは、味千ラーメンなどを展開するジャパン・フーズのみ。
資金調達額は200万米ドル(約2億円)。前年同期は4件、5,200万米ドル(約52億円)だった。
世界のIPOのうち、調達額上位は米消費財メーカーのミード・ジョンソン・ニュートリション(8億2,800万米ドル、
約830億円、ニューヨーク証取)、中国の瑞金鉱業(1億3,300万米ドル、約130億円、香港証取)、サウジアラビア
のエティハド・アトヒーブ・テレコミュニケーション(7,995万米ドル、約80億円、リヤド証取)。3社で全体の75%を
占めた。
国別でIPOが多かったのは、韓国の8件、日本の7件、ポーランドの6件。地域別では新興市場が34件で、
うち東アジアが31件だった。調達額上位20件のうち15件は日本、中国、韓国のIPO。
市場別調達額上位は、ニューヨーク市場が8億2,990万米ドル(約830億円)で全体の約60%、香港証取が
2億140万米ドル(約200億円)、東証が4,360万米ドル(約44億円)だった。
▽ソース:Asiax (2009/04/09 07:42)
http://www.asiax.biz/news/2009/04/09-074221.php