アルミ世界最大手の米アルコアが7日発表した2009年1―3月期決算は、最終損益が
4億9700万ドル(約499億円)の赤字だった。前年同期は3億300万ドルの黒字。
世界的な景気冷え込みでアルミ販売が不振だった。
欧州やアジアの需要停滞などを理由に09年のアルミ世界需要は昨年に比べ7%減る
とみており、1月中旬時点の予測(同2%減)を下方修正した。
最終赤字は08年10―12月期に続いて2四半期連続。米金融危機が深刻化する前の
08年夏時点と比べアルミの国際価格の下落幅が60%に達した。
出荷も落ち込んでおり、アルミ生産コストを3割削減したが追いつかない。5月から
米東海岸の設備を一部停止し、生産能力の削減幅を20%まで拡大する。
売上高は前年同期比41%減の41億ドル。事業売却の影響を除いても同36%落ち込んだ。
税引き前損益は7億7700万ドルの赤字(前年同期は5億7800万ドルの黒字)。
アルミ地金部門と圧延部門が赤字に転落した。自動車や航空宇宙向けが苦戦している。
ソースは
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090408AT2M0801L08042009.html