老朽化などで閉館が決まった福岡市中央区渡辺通2丁目の老舗ホール「電気ホール」で4日、
地元の伝統芸能団体が出演し「さよならイベント」が開かれた。
ホールは5日、九州交響楽団などが出演する演奏会を最後に57年の歴史に幕を下ろす。
電気ホールは1952年、九州電力本社(現・別館)の1階に開館。
当時最先端の音響効果をもち、指揮者カラヤンなど一流奏者が舞台を踏み「福岡の文化の殿堂」として親しまれた。
しかし、類似ホールの増加や施設の老朽化で利用が減少し、
今月10日以降に始まる別館の取り壊しに合わせて閉館が決まった。
この日は、博多券番の芸妓(げいこ)衆による踊りなどがあり1140席の客席に立ち見が出る熱気に包まれた。
渡辺通で50年以上暮らしたという前田満子さん(77)=同市早良区=は
「どれほど通ったか。今後またいいホールができてほしい」と閉館を惜しんでいた。
5日の演奏会の申し込みは終了している。
ソース:西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/87530