2009年7月22日に起こる日食。日本では全国で部分日食を観察することができるが、
一部エリアでは皆既日食を観察できる。皆既日食が観察できるのは、奄美大島北部、
トカラ列島、屋久島、種子島南部といった細長く伸びた地域(皆既日食帯と呼ばれる)。
日本で皆既日食を観察できるのは、実に46年ぶり。当然、天文好きの間では大きな
話題になっており、現地へ向かおうと飛行機や宿の手配をしている人も多い。しかし、
もともと宿が多い場所でもない上に、夏休みシーズンで飛行機もとりにくいのが現状だ。
今からではもう間に合わない……そんな人にぴったりな、皆既日食観測ツアーが発売
される。
■東京発着ツアーは3泊4日16万9800円から
近畿日本ツーリストは、4月8日12時から、鹿児島県奄美市で観測できる「奄美大島
皆既日食観測ツアー」の募集を行う。募集人員は3000名で、受付はネットのみで、
店頭・電話・ファックスでは受け付けない。
コースは全部で31種類あり、いずれのコースも観測地は、皆既継続時間が3分5秒の
奄美大島北部「宇宿漁港」。陸から皆既日食を観測することができる。
コースによって価格は異なるが、最安値のコースは7万5500円と格安だ。安さの秘密は、
“宿泊施設を持参するから”。今回の観測ツアー実施に際して、近畿日本ツーリスト
は奄美エーストラベルとともに「2009 皆既日食奄美市実行委員会」と業務委託契約を
結んでおり、奄美市から正式にテントサイトの管理運営を委託されている。安価な
ツアーでは、参加者がテントを持ち込み、テントサイトで持参したテントを張って
野営することになっているのだ。最安の7万5500円のコースは、鹿児島発那覇着で
2泊3日。移動はフェリーで、持参したテントをテントサイトに張って泊まることに
なる。東京発着のコースで最安値は16万9800円で3泊4日。移動は羽田から飛行機だが、
こちらもテント持参だ。
テントはイヤ、という人のためには、民宿、旅館、奄美市内ホテルを利用したプラン
も9コースある。ちなみに、最も高価なコースは75万5000円。こちらは横浜から
クルーズ船「にっぽん丸」に乗り、奄美市内のホテルに滞在する4泊9日の日程と
なっている。
参加者には特典として、全員にJIS規格準拠の日食グラスがプレゼントされる。
「46年ぶりの皆既日食を見てみたい!」という人は、今から申し込んでみては?
◎近畿日本ツーリスト『皆既日食ツアー』受付HP
http://www.knt.co.jp/eclipse/ ◎ソース
http://plusd.itmedia.co.jp/d-style/articles/0904/03/news099.html