【インタビュー】「一方的な報道による誤解を解きたい」--堀江貴文氏の逮捕後初の会見を(ほぼ)完全収録[09/04/03]

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1やるっきゃ騎士φ ★
ソースはBusiness Media 誠
http://www.excite.co.jp/News/economy/20090403/Itmedia_makoto_20090403031.html

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証券取引法違反で一審二審とも実刑判決を受け、最高裁に上告中の堀江貴文元ライブドア社長は4月2日、
東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見を行った。2006年1月23日に逮捕されて以来、堀江氏が公の場で
会見を開くのは初めてのこと。その内容を詳細にお伝えする。

●間違った報道による誤解を解きたい
堀江 (英語で)日本外国特派員協会で会見をするのは今回で3回目です。1回目はライブドアの社長として、
2回目は衆議院議員候補としてでした。今回は夢にも見ていなかった立場で講演をすることになります。
逮捕され、容疑者としてここに立っています。「私はジェットコースターのような人生を生きている」
と感じています。

私は未来の経営者や起業家が、ちょっと変わったところのある日本でビジネスをすることを手助け
するために『徹底抗戦』という本を書きました。執筆には3 年かかり、その中には獄中にいた期間も
ありました。この機会に、私を支えてくれ、この本を書く勇気をくれた人たちに感謝の言葉を述べたい
と思います。後は日本語でお話ししたいと思いますが、よろしいでしょうか?

(日本語で)今日、皆さんにお話したいことはいくつかあるのですが、大きく分けると2つのこと
(を話したい)です。1つは「私がかけられている容疑についての詳しいお話」、もう1つは
「私にかけられた容疑及び警察からの激しい攻撃など、日本の司法制度に関すること」をお話ししたい
と思います。

なぜこのタイミングで『徹底抗戦』という本を出版したいかと思ったのか。私は検察庁に逮捕されてから
ほとんど皆さんの前に姿を現すことなく、マスコミあるいは検察庁の発表、裁判所の判決などで一方的に
私のことをいろいろ言われてきました。しかし、多くの報道は間違った部分が多くて、その誤解をいつか
解きたいと思っていました。(『徹底抗戦』を出版するのに)3年もかかってしまったのですが、
(3年という時間は)実際に書いている時間というわけではなくて、この本を書ける気持ちになるのに
ものすごく時間がかかったということです。

まず、ライブドア事件についてお話します。

2006年1月16日、ライブドアのオフィスにいきなり東京地検(の捜査官)が乗り込んできました。
その後の報道は皆さんご存じの通りなのですが、そもそもライブドア事件というものが
「どういったことを悪いとされて(一審二審で)有罪とされたのか」ということに関して、知らない人が
非常に多いのではないかと思います。インターネットや雑誌のコラムなどを見ると、「私が
インサイダー取引で捕まった」と思っている人すらいます。インサイダー取引で捕まったのは、私ではなくて
村上ファンドの村上(世彰)さんです。それくらい誤解されているということで、正しいことを知って
もらいたい。いろんなマスコミ報道で非常に悪いイメージが(私に)付けられているので、そういった
イメージを払拭したいと思いました。インサイダー取引で捕まったわけではありません。

-続きます-
2やるっきゃ騎士φ ★:2009/04/03(金) 16:22:55 ID:???
-続きです-
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私が捕まった容疑は「有価証券報告書の虚偽記載」それと「偽計風説の流布」という容疑です。あまり
聞いたことがない言葉が並んでいると思います。3年前の事件当時の報道ではどういったことが言われて
いたかというと、例えば「私が暴力団とつながっている」だとか、「脱税をしている」だとか、
「海外でマネーロンダリングをしているのではないか」というようなことが報道されましたが、
こういったことはすべてデタラメです。そういったでたらめの報道に関しては2 社、日経BPさんと
講談社さんに勝訴いたしました。そして賠償金を数百万円ずついただいております。

そして私にかけられた「有価証券報告書の虚偽記載」「風説の流布」に関しては、「堀江がすべて考えて
堀江が実行した」といういわば“堀江首班説”というものが大きく報道されましたが、これに関しても
一審の地裁判決で「少なくとも堀江は主導はしていない」ということは認定されました。そして仮に
有罪だとしても、それを主導したのは私の部下の宮内(亮治)さんであり、彼が実は「会社のお金を
香港あるいはスイス経由で海外に横領していた」ことが発覚して、「司法取引のようなことをして、
私に多くの責任をなすりつけた可能性が極めて高い」ことが分かりました。「それ(宮内氏が堀江氏に
責任をなすりつけたの)はなぜか」というと、彼が横領したとされる額は非常に高額で、私たちに
かけられている証券取引法違反の容疑より刑罰は非常に重いものになります。「そういったものを
回避するために、必要以上に彼は地検に迎合していたのではないか」ということが疑われております。

ライブドアが捜査された翌日からライブドア株が大暴落しました。しかし、この原因の多くはまず
月曜日に強制捜査をしたということ(にあります)。通常こういった経済事件は市場への影響を
最小限にとどめるために、金曜日に行うことが通例です。なぜなら、土曜日と日曜日は市場が閉じて
いるので、こういった大きなネガティブなニュースに投資家が直面したとしても、クールダウン
することができます。冷静に考えることができるようになるので、普通は(経済事件の捜査は)金曜日に
なるのですが、(あえて)月曜日にやったことは「市場への影響を大きくしよう」という(検察の)意思が
見えます。

さらに「実体が無い会社である」とか「粉飾額が100億円を越える」だとか、まあ実際に起訴されたのは
50億円程度の粉飾なのですが、ライブドアが「まったく中身がない会社、価値がゼロの会社だから、
いつつぶれてもおかしくはない」という報道がされたことによって、「マネックス証券が信用の担保
としていたライブドア株の価値をゼロと評価したことによって、さらに大暴落の引き金を引いた」と
言われております。

ライブドアは当時2000億円程度の純資産を持つ会社で、それを正当に評価すれば株価は200円を
割らないはずだったのにも関わらず、株価はたぶん一番安い値段で70円台まで落ち込んだと思います※。
そこの差額はこの風評被害によるものであると考えます。ライブドアはこれだけ叩かれたにもかかわらず、
強制捜査後の2007年の決算では利益剰余金を計上するに至っています。それはライブドアが
「実体の無い会社ではなく、実体もあり資産もある優良企業であった」ということを証明付けている
事実だと思います。

※実際は60円台まで下落

-続きます-
3やるっきゃ騎士φ ★:2009/04/03(金) 16:23:06 ID:???
-続きです-
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●ライブドア事件の3つの争点
堀江 そもそもライブドア事件というのは、私は「違法でない」と考えております。3つの争点があります。
「マネーライフ事件」「ファンドでの自社株取引」「架空取引」、この3つの論点があるわけです。

まず、マネーライフ事件ですが、これは2006年1月16日の強制捜査及びその1週間後の私の逮捕容疑に
なった事件です。マネーライフ事件では、ライブドアファイナンスが実質所有していると言われている
ファンドが持っていたマネーライフという会社を、バリュークリックジャパンという会社に売った時の
(マネーライフの)株価の算定方法に、DCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)法※という方式を
採っていたのですが、「この企業価値評価が適正でない」と検察庁から指摘されています。

※DCF(ディスカウント・キャッシュ・フロー)法……将来発生するキャッシュが、現時点でどのくらいの
価値があるのかを算出する手法のこと。

マネーライフは赤字の会社だったのですが、こういった会社を売る際に将来伸びるということを前提にして、
「『今は赤字だけども、将来黒字になってお金をたくさん稼ぐ』ということまで評価して企業を売買する」
というのはベンチャー企業の世界では当たり前のことで、米国でも赤字なのに何千億円という価値で取引
されている会社は山ほどあります。日本にもたくさんあります。こういったことを「NO」だと
(検察庁は判断しました)。

要は検察庁は、会社の値段というのは「誰が考えてもこの会社は1億円なんだ、という一物一価のような
ものがある」と彼らは考えています。しかし会社の評価は当然、買う側の意識によって大きく変わるわけで、
「この会社は伸びる」と思えば1億円の会社を2億円で(というように)ライバルより高い値段をビットして
買う人がいるように、いろんな評価があってしかるべきです。それを「本来1億円である会社を4億円に
評価して買ったというところが違法だ」と言われています。こういったことを言い出したら、
「ベンチャー企業は上場もできないし、ベンチャー企業の売買、M&Aもまったく立ち行かなくなるので
はないか」と私は危惧しています。

●最大の争点
堀江 次は、3つのうち一番有名な容疑、検察庁の一番攻めたいところで、判決で私に有罪判決、
しかも実刑判決が下ったところでは一番大事なポイントの「ファンドでの自社(ライブドア)株取引」です。

そもそも何でこういった(ファンドを通じて自社株を取引する)ことになったかというと、ライブドアが
ある会社を株式交換で買収しようとした(ことに始まります)。株式交換というのは、
「自社株を新規に発行して(当時は5%まで取締役決議だけで発行できた)、マックス5%分のライブドア株を
発行して、買収予定会社の株主に対して買収予定会社の株と交換することによって買収を成立させる」
という方法なのですが、それをやろうとした時にこの事件の元になるお話が始まりました。

-続きます-
4やるっきゃ騎士φ ★:2009/04/03(金) 16:23:18 ID:???
-続きです-
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(株式交換で買収しようとした時に)買収予定会社の株主が、「ライブドア株は価値が低いから
受け取りたくない、その代わりに株と同じ価値の現金をくれ」とに言ってきたのです。しかし、
当時ライブドアは彼らに払う十分なキャッシュがなかったために、株式交換を使おうと思ったわけ
です。そこで、困った私たちは新しいスキームを作りました。

「一時的に別の証券会社を経由してSPC※を作って、そこにお金を(ライブドアから)貸し付けて、
いったんその
(買収予定会社の)株主に現金を払って株式をもらって、その後市場で(新規発行した)ライブドア株を
売ることによって、その(SPCへの)貸し付けを戻す」という方法をとりました。永遠にお金がそっち
(SPC)に行ってしまうと困るのですが、一時的に貸すお金はありますので。

※SPC……Special Purpose Company。金融機関や事業会社が債権や不動産など保有する資産を本体から
切り離し、有価証券を発行して資金を調達するために設立するペーパーカンパニーのこと。

そういうスキームを作ったわけですが、たまたまその後、株価が高い水準で推移したために、買収先の
株主にお金を払っても、ものすごくSPCがもうかったわけです。2社を同じスキームで買収したのですが、
30億円以上もうかってしまいました。いや、ごめんなさい。買収したのは2社ではなくて3社です。
「なぜ僕が1社忘れていたか」というと、この1社の分、1億数千万円は宮内さんの財布に入っていたから
です。

そこでそのSPCがもうかった分をライブドアの子会社、ライブドアファイナンスに対して配当という形で
戻したのですが、「ライブドアの連結決算で利益に計上したことが違法だ」と言われているのです。

「お金が実際に動いていないのに、お金が動いたようにする」というのが普通の粉飾決算だと思います。
しかし、われわれが粉飾決算と言われているものは、 37億円のキャッシュが実際に動いています。
(検察庁が粉飾決算と主張する)理屈は「自社株を出すことによって、あるいは自社株を売ることによって
得た利益は、連結決算上は損益計算書(PL)上の利益ではなく、貸借バランスシート(BS)上の
資本剰余金の増加という形で会計書には記載しなければいけない」というものです。

実際には子会社がお金を出資しているSPC、別の証券会社が業務執行組合員をやっているまったく独立した
SPCでそういったことをやっているにもかかわらず、「実質的にはライブドアがライブドア自身で自社株を
売ってもうけたのではないか。それはPLではなくBSに付けるべきだ」ということで、有罪だと裁判所は
言いました。

このSPCは脱法目的ではなく、法令を順守しようという目的で作られました。日本の法律では、子会社が
親会社の株を持つことが会社法で禁止されています。SPCを運営してもらっている証券会社の担当者は
もともとライブドアのグループ会社社員で、「ライブドア株を売買することは、彼のインサイダー取引に
なってしまうかもしれない」ということで、法律に抵触しないようにわざわざSPCを作ったにもかかわらず、
ダミーファンド、粉飾決算をする目的で作ったファンドだと乱暴に認識されているのです。

-続きます-
5やるっきゃ騎士φ ★:2009/04/03(金) 16:23:28 ID:???
-続きです-
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つまりこの事件は、「本当は脱法目的でないのに、脱法目的で作られたファンドはその存在を否定される。
(ライブドア自身が)自社株を実際に売買したのだから、それ(利益)を損益計算書ではなくて、
貸借対照表に付けろ」というだけの話なのです。しかし貸借対照表に付けなければいけないというルールは
そうなっているのですが、そういうルールになったのも2002年のことで非常に新しい。しかも学会では、
「資本説」と「資産説」という2つの学説が並存しています。つまり、「ライブドア株という自社株が
どういった性質を持つものなのか」、要は「他社の株と同じような有価証券としての金融商品、つまり
お金とかと同じようなもの」なのか、自社株は「自分のところの資本の中の一部なのか」ということです。
非常に専門的な話なのですが、会計士のように会計を専門的に勉強している人ではないとよく分からないような
話を、「当然お前は知っているだろう、だから有罪なんだ」と(検察は主張していると)いうことを
言っているのです。みなさん説明してもちょっとよく分からない人たちも多かったと思うのですが、それだけ
非常に複雑なことを「当然知っているんだろう」と言われた事件なのです。

ちょっと難しい話が長くなったのでみんな退屈だと思うのですが、つまり、非常に会計的に難しいところ、
どっちが正しいのか分からないようなところでむりやり「お前は正しくないんだ」と言っているのが、
ここの2つ目の争点の一番のポイントになるところなのです。「SPCを連結するか、しないか」
「SPCが出資元の株を売買した時に出た利益を、BSに付けるかPLに付けるか」という非常にあいまいで
よく分からないようなことを無理やり有罪にしようとしたのがこの事件の本質なのです。

同じような事件で最近最高裁で無罪判決が出た長銀事件というのがあるのですが、こちらもやはりあいまいな
会計制度を争っている事件で、検察はずっと有罪を主張してきて、地裁高裁で有罪判決が出たのですが、
最高裁で無罪判決が出ました。この(あいまいな会計制度)部分に関しては、「私も無罪判決が出る」と
確信しています。

最後に(キューズネットやロイヤル信販との架空取引)、こちらの方も架空(取引)と言われていますが、
実際には一部作業を除いて(取引の実体はあり)、一部作業は実際にはされていなかったらしいのですが
私にそれは報告されていなくて、監査法人はそこに関しては「作業はされている」とお墨付きを
いただいていた形でした。

●仮に有罪だとしても罪が重すぎる
堀江 私は「東京地検に疑われて、実際に会社が上場廃止にされた」という部分に関しての経営的道義的な
責任は感じますが、それと「刑事事件として有罪になるのか」はまったくの別物だと思います。
刑事事件については、ちゃんと罪刑法定主義で法律に基づいて判断をしてほしいと思います。

ライブドア事件について私は無罪だと思っていますが、「仮に有罪だとしても非常に不公平だ」と私は
考えます。2005年に刑事処罰に代わって課徴金制度というものが証券取引法(現金融商品取引法)違反に
ついて導入されました。ライブドア事件以降、いくつもの粉飾決算の事件が起きましたが、代表的なものを
ご紹介します。

-続きます-
6やるっきゃ騎士φ ★:2009/04/03(金) 16:23:37 ID:???
-続きです-
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まず、日興コーディアル証券の粉飾事件。ライブドアの約4倍、180億円の利益粉飾を行って5億円の課徴金、
そしてライブドアのように上場廃止されず、もちろん経営陣も逮捕されてません。起訴もされていないし、
有罪判決ももちろん出ていません。

次に、IHI(石川島播磨重工業)の粉飾事件。こちらも200億円の粉飾に対して16億円の課徴金、
そして上場廃止されず、経営陣も逮捕されていません。

そして、ライブドア。50億円の粉飾疑惑と2つの事件より規模が小さいにもかかわらず、上場廃止になり、
経営陣が4人逮捕、起訴されて、2人が実刑判決を受けています。私はこれは検察庁の暴走だと思いますし、
「こうやって暴走することで市場に大混乱を引き起こす」と分かっていたがために、課徴金制度を
2005年から導入しているにも関わらず、その制度を適用せずにわれわれを摘発してしまいました。

ライブドア事件以前に証券取引法違反単独で実刑になった事例は原則的にはありません。詐欺商法を
していた会社が1件だけ実刑判決を受けて確定している事例がありますが、基本的には証券取引法違反
だけで実刑判決になるということはこれまでありえなかったことです。

●人質司法と検察の暴走
堀江 ちょっと長くなってきましたが、これからすごく重要なことをお話します。だからもうちょっと
お付き合いいただきたいのですが、『徹底抗戦』に書かれているもう1つの大きなポイントは
「人質司法と検察の暴走」、これを止めたいという私の気持ちです。日本では検察官しかこういった
刑事事件の起訴というのはできない仕組みになっていて、しかもそれはすべて検察庁の中の密室で
行われています。いわば“ブラックボックス”なわけです。

(検察に)捕まえられて無罪主張をする、いわゆる否認をすると保釈が認められません。つまりずっと
閉じ込められたまま外に出られなくなります。私も95 日間拘留されましたが、どうして私が拘留
されるのかというと、「逃げるかもしれない」「嘘をつくかもしれない」「口裏合わせをするかもしれない」
ということで長期拘留されたのです。しかし、僕がどこに逃げても、日本中僕の顔を知らない人は
いませんから、逃げられるはずがありません。なのに95日間も拘留されました。

私は逮捕前、こんなにふっくらしていたのです。逮捕されたらこんなになりました(下図)。
まあ、それくらい辛いということです。
(画像はソースでご覧下さいhttp://bizmakoto.jp/makoto/articles/0904/03/news036_4.html

検察庁は捜査権限、起訴権限を独占していることを利用して、自分で事件を選んで、“費用対効果が一番高い
”非常に効果のある事件を捜査、起訴して、長期拘留してむりやり自白をさせるということを
やっているのです。「起訴をする、しない」という判断を検察庁ができることで、「お前は起訴しないから、
ターゲットした人間が悪いという調書にサインしろ」といった取引もできますし、「お前はずっと無罪を
主張しているからずっと出さない」ということもできる。

-続きます-
7やるっきゃ騎士φ ★:2009/04/03(金) 16:23:48 ID:???
-続きです-
[7/8]
つまり、そういった起訴権限を検察官が独占していることによる弊害がものすごく大きい、だから
私は日本では導入されていない大陪審、いわゆる起訴陪審、「起訴をするかしないか」、つまり
「事件にするかしないか」の判断に裁判員が関与できるという透明性の高い開かれた仕組みを作らなければ
いけないのではないかと思います。「長期拘留をする人質司法をなくすために刑事訴訟法の第89条第4項の
規定を変えなければいけない」と私は強く感じます。

私がこうやって逮捕、起訴された1つの理由に、「私は拝金主義者だからではないか」
「お金が好きだからではないか」といったことをたくさん言われましたが、「それはまったく違う」
ということを最後にお話します。私がお金の話をたくさんしたのは、お金というのは色がない、つまり
差別を克服するものであるということ、そしてお金は非常に大事なものであると(伝えたかった)、
お金は実際に大事なものなので避けて通れないものなので、そういったことを僕は皆さんに知って
もらいたかったのです。

だからお金の話をたくさんして、それで「堀江はお金が好きなんじゃないか」と悪評が立つ1つの原因に
なったと思うのですが、私は貯蓄に興味はありません。私は得たお金はすべて自分の夢に向かって
投資をしています。私はライブドア株を売って得たお金のほとんどを、宇宙開発に投資しています。
そういった夢に向かって新たな投資をするということをこれからやっていきたいと思っています。

●検察官は費用対効果を大事にする
日本外国特派員協会の会見は質疑応答が中心になるため、講演時間は長くても30分程度におさえられるのが
通例だ。しかし、堀江氏は1時間以上にわたって、事件内容や検察のあり方について熱弁した。講演後には
外国人記者たちからさまざまな質問が堀江氏に投げかけられた。

――今、お話を聞いていて、「堀江さんの話し方などが逮捕前と違うな」と感じました。
以前のご自分について、逮捕前に戻れたら自分のやり方でああすればよかった、というような自分なりの
反省などはありますか?

堀江 自分がやってきたことに後悔はないのですが、あの時はああいうやり方しかなかった、
今(逮捕前に)戻っても、同じことをやると思います。「丁寧に(なった)」と言われて、
すごくありがたいのですが、それは当時は余裕があまりなかった(からです)。ものすごく
あせっていたので、いろんなところをはしょっていたのです。

今は例えば、今回私はスピーチの原稿を作ったのですが、実は初めてのことで、今まで原稿を作って
スピーチをしたことはないし、プレゼンテーション資料を作ったこともありません。時間的な余裕が
あるので、そういったことをしているのです。「急がば回れ」という言葉がありますが「運が良ければ回らなくてもいい」、そういった部分に賭けていた部分が私はあります。
運があまり良くなくて、そうはならなかったのですが。だから(逮捕前に)戻っても、同じことはやると
思うのですが、これからは「あまりあせらないようにしよう」と思っています。時間をかけて丁寧にと。
このちらし(配布資料)も僕が作っています。

-続きます-
8やるっきゃ騎士φ ★:2009/04/03(金) 16:23:56 ID:???
-続きです-
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――「拘留されていた間、うつ状態になっていた」と聞いたのですが、検察官とのやりとりはどうやって
やり過ごしたのですか?

堀江 そこの部分は本にも書いたのですが、私のような経済事件(の被疑者)というのは、
すべての人との通信を禁じられて、手紙のやりとりも面会もできません、面会できるのは私の弁護士だけ
です。「独房に閉じ込められて誰ともしゃべれない」というのは、普通の刑務所では懲罰房のやり方です。
私は95日間そういうところに閉じ込められてきました。だから、精神的にはものすごいプレッシャーを
受けました。たぶん「体験したことがない人には分からないかもしれない」と思いますが、想像を絶する
プレッシャーで、私は生まれて初めて精神安定剤と睡眠剤を処方されて飲みました。それぐらい辛かったです。

検察官との取り調べは、どちらかというと僕はリラックスできていました。相手は検察官で嫌な人なのですが
喋れるので、僕は検察官の取り調べに毎日楽しみに行っていました。(取り調べの内容は)ほとんどが
茶飲み話、「それはなぜか」というと彼らも僕が事件についてよく知らないというか、
「何が有罪だと思われているか、こいつよく分かってねえな」と向こうも思っていたのか、
(事件についての)具体的な話は100分の1くらいしかしていない。あとは99%はお茶飲み話で、
僕はそれを楽しみにしていました。でも、それ以外の時間は地獄でした。

――ライブドアを経営していた頃にも「●億稼いだ」というような経営についての本を何冊か
出されていますよね。人を動かすのに成功していた人が、挑戦に失敗してライブドア社内からも支持を
失い、一気に転落してしまったのはなぜですか?

堀江 私はいきなり捕まえられて、「お前、有罪だ」と言われて、頭が非常に混乱してナーバスに
なったんですね。ナーバスになっていたので、「どこを有罪だと言われていて、裁判所がどういう風に
判断するのか」ということもまったく分からなかった。それは「経営が分からなかった」わけではなくて、
「何でいちゃもんをつけられてるのか」が分からなかったのです。

僕は3年かかって、やっとこういう形で本にもまとめられたし、皆さんの前で概要を説明できるようにも
なりました。だから私は「会社の経営の内容を知らなかった」

-以上です-