新日本石油は2日、植物からつくったバイオエタノールを混入した「バイオガソリン」
を6月から約1000カ所のガソリンスタンド(GS)で販売すると発表した。
これまで30カ所のGSで試験販売を行っていたが、本格販売をにらみ、販売GSを
一気に拡大する。他の元売りでも同様の動きが予想され、バイオガソリンの普及が
進みそうだ。
バイオガソリンは、バイオエタノールから合成した化合物「バイオETBE」を
1%以上、レギュラーガソリンに混入したもの。価格や性能は通常のガソリンと
変わらない。
新日石が6月からバイオガソリンを販売するのは、東京、神奈川、埼玉、山梨、
長野の各都県を中心にした約1000カ所のGS。新日石系列のGSの1割にあたり、
これにより年間3万トンの二酸化炭素(CO2)の排出を削減できるという。
政府は平成22年度までに輸送用燃料の50万キロリットル(原油換算)をバイオ
ガソリンを含めたバイオ燃料に置き換える計画で、そのうち21万キロリットルを
石油業界に割り当てた。これを受け、石油元売り各社は19年4月から試験販売を
始めており、今年3月末までに全国100カ所のGSで販売した。
ただ、1%のバイオETBEを配合したバイオガソリンを製造するには、通常の
ガソリンに比べて1リットル当たり0・3〜0・4円のコストが余計にかかると
され、今後の普及には製造コストの削減が課題となる。
◎ENEOS-新日本石油 [コード/5001]
http://www.eneos.co.jp/ ◎ソース
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/090402/env0904022156002-n1.htm