東レは石川工場(石川県能美市)内に建設した炭素繊維の新工場の稼働時期を4月から7月に
延期することを決めた。当初は1月の稼働を予定しており、2度目の延期になる。
主要供給先である米ボーイング社の最新鋭旅客機ボーイング787の生産計画が遅れている
ことなどが響いた。
東レは7月稼働を前提に2010年3月期の事業計画を策定するため、「業績に与える影響は軽微」
(同社)としている。約70人配置する従業員は当面、新工場で試運転にあたるほか、愛媛県の
炭素繊維工場で研修を受ける。
新工場では炭素繊維と樹脂を混ぜたシート状の複合材料「プリプレグ」を生産。主に787型機の
主翼や胴体などに使用する計画だった。
東レの榊原定征社長は3月上旬に金沢市内で開いた記者会見で、炭素繊維の需要を「2年くらいは
足踏み」と予測。当初は年産580万平方メートルを見込んでいた新工場での生産計画も白紙にしていた。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/04/01)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090331c6b3103731.html ▽株価情報
http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=3402