丸紅と子会社の丸紅オーストラリアは、
豪州で機関車と貨車のオペレーティングリースを手掛けるCFCLA Rail JV(レイル JV)の株式49%を取得したと発表した。
米国の貨車リース会社シカゴ・フレイト・カー・リーシンシングの100%出資子会社であるCFCL・オーストラリアがレイルJVに残りのへ51%を出資している。
レイルJVは、2004年に設立され、現在、機関車37両、貨車805両を保有する豪州唯一の機関車・貨車のオペレーティングリース会社で、
大手貨物鉄道輸送会社に対する鉄道車両のリースを行っている。
豪州での鉄道輸送は、政府による国内軌道幅の標準化が進められているなか、
環境への影響や燃料効率におけるトラック輸送との比較優位性を活かし、輸送量の安定的な成長が見込まれている。
レイルJVが保有する資産は全て標準軌道用であり、シドニー - パース間やアデレード - ダーウィン間など、
今後も鉄道輸送量の伸びが期待される主要幹線でレイルJV保有資産へのリース需要の高まりも予想されるとしている。
丸紅は、米国で2006年11月に貨車のオペレーティングリース会社ミッドウエスト・レイルカー社を買収後、
同社を通じて貨車リースや保守・管理業務のノウハウを培い、同社の資産規模を拡大してきた。
この実績が評価され、今回CFCLから長期的なパートナーとして認められたことから、日本企業として初めて豪州で機関車・貨車リース事業への参入が実現した。
今後、豪州での機関車・貨車のオペレーティングリースへの需要の高まりを背景に、
レイルJVの優良資産の積み増しを図りながら借り手の期待を上回る保守・管理サービスを提供していくとしている。
ソース(レスポンス)
http://response.jp/issue/2009/0330/article122450_1.html