【アニメ】東京国際アニメフェア2009、不況のなかの健闘−史上最高規模で[09/03/29]
【2009年盛況も不安感残る】
3月18日から21日まで、東京ビッグサイトで開催された東京国際アニメフェアは、過去最高の出展小間数、
そして2.5%ではあるが昨年を上回る過去最高の人出となった。
特に、ビジネスデーは6.3%の増加と堅調であった。国内と世界の経済が後退色を強めるなか、2009年の
東京国際アニメフェアはひとまず成功と言っていいだろう。
一方で、こうした見かけの数字ほどには、4日間の会場の様子は明るくはなかった。全体に昨年に較べて、
華やかさが欠け、地味な印象を与えた。ビジネスデー、パブリックデーとも、大手製作会社によるステージや
ブースでのイベントは減っていたことが大きな理由だ。
シンポジウムの開催数が増加している様に、よりビジネス的なイベントが増え、その空白を埋めていた。
しかし、イベント全体の活気が減退している印象は否めなかった。また、海外からの来場者も欧米からの
来場者も例年に較べ少なく、ビジネスデーのビジネス成約に不安を残した。
【影を落とすアニメ業界の停滞感】
もっとも、これは昨年から色濃くなっている業界全体のビジネス停滞感が、先入観としてネガティブな
バイアスをかけているのかもしれない。
アニメの産業は主にテレビ、DVD、映画、そしてそこから派生するライセンス商品の市場から構成される。
そのうち昨年テレビ局の業績はかつてない不振に直面している。
今年3月初めに日本映像ソフト協会が発表した2008年のアニメDVDの売上は、2桁の減少であった。
非上場企業が多いため、公表されることがないアニメ映像パッケージメーカーの業績は、必ずしもよい数字
でないとされている。これらが現在のアニメ制作本数の減少に影響を与えている。
また、過去数年でディズトリビューターと呼ばれる海外のバイヤーは、DVDビジネスで壊滅的な痛手を
受けている。これが欧米のバイヤーの新規作品の買い余力を低下させている。
問題はこうした業界を覆う停滞感は、昨年秋に始まる世界的な不況のせいだけではないことだ。現在の
経済不況の影響という以上にアニメ業界の構造的な問題が横たわっている。
例えば、海外バイヤーの減少は、違法配信問題が大きな理由となっている。国内のDVD販売の減少も、
マニアに向けに高額のDVDを数千枚から数万枚の小ロットで販売するビジネスに行き詰まりが見えてきている。
テレビでのアニメ放送についても、長期的に進むアニメ番組の視聴率低下傾向の克服が依然課題となっている。
東京アニメフェア2009に感じたムードは、むしろこうした不安感の総体なのかもしれない。それでもこうした
状態が今後も続けば、2010年のアニメフェアは、実際に今年ほど明るい結果にはならないかもしれない。
▽ソース:animeanime.jp (2009/03/29)
http://animeanime.jp/review/archives/2009/03/2009.html 記事は
>>2以降に続きます。
>>1の続きです。
【元気があったインディーズ界隈】
勿論、アニメ業界にはもっとポジティブな面も多い。特に今年指摘が多かったのは、所謂インディーズ系の
クリエイター、企業の活躍である。神風動画に代表される先鋭的なスタジオが、独自のブースを持ち積極的に
活動しており、メジャーとインディーズが急激に融合し始めているのを強く感じさせた。
また、アニメフェアが人材育成として設けているクリイターズワールド出身の企業、人材がメジャーシーンに
進出する例が増えている。クリエイターズワールドのレベルの急激なアップは、多くの人が述べており、目を
見張るものがあった。
宇木敦哉さんの『センコロール』が、アニプレックスからデビューすることは多くの人に驚きを与えた。
人材不足を常に言われるアニメ業界で、今後、インディーズシーンから才能を発掘する動きが強まりそうだ。
同様に投稿型コミュニティサイト、海外向けのインターネット配信のクランチロールなど、製作や制作と距離の
あるアニメ周辺事業の積極的な出展も目立った。アニメビジネスが多角的に広がりつつあることを感じさせる。
こうした傾向は見本市の進む方向として、必然的な流れなのかもしれない。ビジネス見本市の役割が作品の
買い手(バイヤー)やビジネスパートナーを探すことであれば、大企業であるほど見本市の機能を必要としないからだ。
大企業は既に国内外に多くのビジネスパートナーと関係を持っているし、紹介というかたちでビジネスを
広げる手段を持っているからだ。見本市は成長企業や中小企業にとってこそ、最も必要とされている。そして
中小企業の振興は、アニメフェアの大きな目的のひとつである。
インディーズ企業や周辺企業の活躍が目立った今回のアニメフェアは、本来の目的に沿ったものだと
言えるだろう。また今後は、こうしたインディーズ企業、クリエイターや周辺企業との既存のアニメ企業との
コラボレーションが起これば、アニメビジネスの新たな突破口になるのかもしれない。
−以上です−
3 :
名刺は切らしておりまして:2009/03/31(火) 01:15:37 ID:V8LhVnMD
タイムラグがあり、娯楽に津波が来るのは09年後半ぐらいか…
★《危機の進行度「金融は5回表、自動車業界は1回表」》、不況は始まったばかり。09年夏に津波到来、今は小波。
■トヨタの認識
『08年10月に渡米の際に、豊田章男・トヨタ副社長(52)は、危機の進行度を「金融は5回表、自動車業界は1回表」、つまり(不況は)始まったばかりだと聞かされた。』[ANN 2008/12/25]
■鈴木修・スズキ会長兼社長の危機感…全治5年、津波の到来は09年7―8月ごろ
◆09戦略(2) スズキ会長兼社長 鈴木修氏(そこが知りたい)[日経新聞 2008/12/25]
――自動車産業が回復に向かうのはいつごろか。
『今が底ではない。米ビッグスリー(米自動車大手3社)の経営危機の影響が、まるで津波のように時間差で日本に押し寄せる』とみている。
『(津波の到来は)来年(09年)7―8月ごろ』だと思う。
これが今回の自動車不況の一番の底になるのではないか。『今までは全治5年とみていた』が、3年に短くなるか10年に伸びるかは、来秋(09年秋)の状況によるだろう。
■《最終製品》の自動車・電機メーカーが軒並み赤字に転落しているのに、それ向けの《部品・素材》や《中間製品》のメーカーが無事でいられるわけがない。そして、その繁栄により消費されている娯楽産業も…。
自動車・電機同様、部品素材や中間製品、娯楽も収益的に地獄へ転落するのは時間の問題。
■最悪なのは、世界中の様々な産業が、『目一杯の膨大な設備投資を完了した段階で、需要が一瞬で無くなった』ということ。
残ったのは、膨大な設備と人員と在庫と借金。『需要は1/3〜1/2減なのに、在庫の積み上がり』という、最悪の事態に企業は直面。
安易な経営戦略の場合、大企業でも資金繰りに困窮し、ことごとく淘汰される。
ところが、この状況下で生き残った企業・個人は、皆が失った富をすべて吸収し、巨大な富を築く。
『延長線上でものを考えてはいけない。「白紙・ゼロスタートの再建策」を、早く策定して実施した所だけが生き残る。』
◆「(社員は)ちょっと減ることすら経験していない。こんどは大幅に減るというのに。基礎まで行かないといけない。
再建策。延長線上でものを考えてはいけない。白紙、ゼロスタート」 by 鈴木修
宇宙をかける少女みたいな糞アニメをさも最先端で高品質なアニメみたいなイメージで
製作側も視聴者もファンもちやほやしてる時点でおわってる感ぷんぷんしてるわけだが。
誰もそんな風に見てないから大丈夫
テレビ局の使い方は考えなきゃいけない局面…違法の温床はそもそもソコだと思うし。パッケージの販売方法や宣伝が時代にあわないんだよね
個人的にはゲーム機でのアニメ配信が主流になると面白い気がする(ハードが億単位なのが前提)
クランチロールめ・・・
俺の憩いの場だったのに・・・
おまいらすごすぎ
10 :
名刺は切らしておりまして:2009/04/01(水) 23:34:59 ID:Uw/JBcKI
この辺は不況の影響がまだきていないのでしょう
これからが本当の地獄だ
やっぱヲタ相手の商売するのが一番だな〜