【地域経済】WTC、会社更生法申請軸に検討 府庁移転条例案否決で大阪市[09/03/24]

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19依頼@台風0号φ ★
依頼がありましたが、関連記事としてこちらに貼ります。

◆WTC案否決 橋下流 初の敗北 「なぜ移転伝わらず」

 「悔しさ、ありましたよ」――。高い支持率を背に、次々に自らの政策を推し進めてきた大阪府の橋下徹知事が
初めて敗れた。大阪府議会が24日に否決した大阪市の第3セクタービル・大阪ワールドトレードセンタービル
ディング(WTC)への府庁舎移転案。頼りにしていた知事与党からも背を向けられ、府庁舎の〈WTC遷都〉を
阻まれた橋下知事は、未明のインタビューで無念の表情を見せた。

 「賛成が46票。出席議員数の3分の2は75人。条例案は否決されました」

 午前2時10分、畠成章議長の声が府議会本会議場に響くと、どよめきが起きた。激しい賛否の議論で議会を真っ二つに割った府庁舎移転条例案の採決。可決に必要な「3分の2」に届かないばかりか、過半数にも及ばない結果だった。

 橋下知事が初めて味わう完敗。知事は前日には「可決は当然」と強気を貫いたが、議場では前方をじっと見つめたままで、続いて採決されたWTCビルを購入する補正予算案も否決されても、凍り付いたような表情を崩さなかった。

 関連議案の否決後、府議会各会派の控室を回り、午前4時前から府庁内で報道陣のインタビューに応じて、
「なぜ庁舎移転なのか、府民にうまく伝わっていなかった。僕自身、反省です」と“敗北宣言”した。

 採決直前の22日には「賛成と反対では差がある」と述べ、反対派冷遇ともとれる発言で反発を招いたが、
この発言についても「無記名投票で、(賛成、反対は)さっぱりわからない。配慮しようにも配慮できない」と
軌道修正した。

 一方、賛成方針に大量の造反が出た知事与党の自民党。浅田均幹事長からは「継続審議も提案したが、
知事は、今議会で判断したいという姿勢を変えなかった」と恨み節も漏れた。

 同じ与党ながら、反対した公明の光沢忍幹事長は「マスコミに話した後で、議会で議論してくださいというのは
いかがか」と「橋下流」への注文も出た。

 また、平松邦夫・大阪市長は未明まで市役所で採決のインターネット中継を見守り、その後、府庁を訪れて、
橋下知事と並んで共同インタビューに。

 平松市長は「これを失敗と見ずに一つずつ積み重ねていく第1段階だと思えばいい」と知事を励まし、
「府市協調の新たなページをどんどん積み重ねていくつもり」と、トップ主導の府市連携をアピールした。

 橋下知事も最後は、「もう、ノーサイド。今日からまた、がんばります」と笑顔。再び府庁に姿を見せた
約5時間後の午前9時には、「(挫折感は)ないです。燃えてきます」といつもの「橋下節」に戻っていた。


記事は続きます。
20依頼@台風0号φ ★:2009/03/26(木) 01:15:52 ID:???
>>19の続きです。

◆府市協調路線に痛手

 大阪府の橋下徹知事と大阪市の平松邦夫市長が「府市協調のシンボル」にと目指した府庁舎移転は、
実らなかった。水道、大学、中小企業施策……。府市で今後、連携を目指す事業は様々だが、シンボルの
頓挫は相互不信の根深さも改めて浮き彫りにし、協調路線に暗雲が立ち込めた格好だ。

 長年、「ふし(府市)あわせ」と言われてきた府と市のライバル関係。橋下知事は、不仲解消のきっかけにと、
市の負の遺産・WTCへの府庁舎移転という大胆な一手を打ち出した。

 協議は、ともに民間出身の両トップが主導してきた。2月の共同記者会見では、橋下知事が「タッグを組んで
大阪を変える」、平松市長も「府市が手を携えて街づくりをやれば、効果は出る」とアピールした。

 ところが、議会審議を通じても、府議や府幹部らには「移転しても、市が周辺整備などをせず、はしごを外すの
では」と不信が渦巻き、市側でも「移転案をつぶす口実で市を悪者にしている」などと反発。府・市の溝は埋め
きれなかった。

 府幹部の一人は「民間出身のトップ同士でもうまくいかないなら、今後の府市連携も困難」。市幹部も「職員、
議員を含め、立場を超えて手を結ぶことが必要なんだろうが……」と声を落としていた。

▽ソース:読売新聞 (2009/03/25)
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/ho90324e.htm