>>19の続きです。
◆府市協調路線に痛手
大阪府の橋下徹知事と大阪市の平松邦夫市長が「府市協調のシンボル」にと目指した府庁舎移転は、
実らなかった。水道、大学、中小企業施策……。府市で今後、連携を目指す事業は様々だが、シンボルの
頓挫は相互不信の根深さも改めて浮き彫りにし、協調路線に暗雲が立ち込めた格好だ。
長年、「ふし(府市)あわせ」と言われてきた府と市のライバル関係。橋下知事は、不仲解消のきっかけにと、
市の負の遺産・WTCへの府庁舎移転という大胆な一手を打ち出した。
協議は、ともに民間出身の両トップが主導してきた。2月の共同記者会見では、橋下知事が「タッグを組んで
大阪を変える」、平松市長も「府市が手を携えて街づくりをやれば、効果は出る」とアピールした。
ところが、議会審議を通じても、府議や府幹部らには「移転しても、市が周辺整備などをせず、はしごを外すの
では」と不信が渦巻き、市側でも「移転案をつぶす口実で市を悪者にしている」などと反発。府・市の溝は埋め
きれなかった。
府幹部の一人は「民間出身のトップ同士でもうまくいかないなら、今後の府市連携も困難」。市幹部も「職員、
議員を含め、立場を超えて手を結ぶことが必要なんだろうが……」と声を落としていた。
▽ソース:読売新聞 (2009/03/25)
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/ho90324e.htm