【インタビュー】モバイル・ウィジェット標準化の落としどころが見えてきた−ACCESS最高技術責任者、石黒邦宏氏[09/03/18]

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1依頼@台風0号φ ★:2009/03/19(木) 01:52:26 ID:???
 携帯機器向けの組み込みソフトウエア・ベンダー大手のACCESS。Linuxベースのモバイル機器向け統合
ソフトウエア「ACCESS Linux Platform」(ALP)や,ウィジェット・プラットフォームである「NetFront Widget」を
通して,新たな展開も見せ始めている。同社の最高技術責任者に就任した石黒邦宏常務執行役員 兼
最高技術責任者 兼 最高情報責任者 IP Infusion CTOに,ACCESSの最新の取り組みや今後のビジネス展開
について聞いた。

−ACCESSが取り組んでいることの最新状況を教えてほしい。

 Mobile World Congress 2009に合わせて,ACCESSが開発するLinuxベースのモバイル機器向け統合ソフト
ウエア「ACCESS Linux Platform」(ALP)のバージョン3をリリースした。一番大きな特徴は,大手携帯電話
事業者やメーカーが参加する端末プラットフォームの推進団体である「LiMo Fountation」のリリース1タイプ2に
対応した点だ。同時にLiMoに対してACCESSからソースコードを提供し,LiMoの参照プラットフォームとして
採用された。

 最近になってLiMoには携帯電話事業者が集結しつつある。米グーグルのAndroidやSymbianなどライセンス・
フリーな端末プラットフォームが増えているが,Androidならグーグル,Symbianならノキアといった特定のプレーヤ
に近いプラットフォームしかない。

 そのようなプラットフォーム上では,携帯電話事業者自らのサービスを作りにくい場合がある。そこで特定の
ベンダーの色に染まっていないオープンなプラットフォームであるLiMoに,携帯電話事業者からの注目が
集まっているのではないか。中でもACCESSは,LiMoに参加する企業の中で唯一,端末ベンダーではない
立場で実装を出している会社だ。この立場を生かして,今後ビジネスを展開していきたい。

−Mobile World Congressでは,ノキアやマイクロソフトがアプリケーションのマーケット・プレイスを発表して
注目を集めた。LiMoのプラットフォーム上でも同じように,サード・パーティ製のアプリケーションを配布する
ようなビジネスを考えているのか。

 LiMo上でサード・パーティが作ったアプリケーションを簡単にインストールできるようになるには,残念ながら
まだ時間がかかると見ている。

 特に日本の携帯電話事業者は,サード・パーティ製のネイティブ・アプリケーションはセキュリティのリスクが
大きいと考えている。携帯電話はもはやライフ・ラインになっているため,そこにウィルスに感染したアプリ
ケーションが入り,システムを壊すことがあってはならない。

▽石黒邦宏
ACCESSの常務執行役員 兼 最高技術責任者 兼 最高情報責任者
▽ソース:ITpro (2009/03/18)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20090313/326537/?ST=keitai&P=1
記事は>>2以降に続きます。
2依頼@台風0号φ ★:2009/03/19(木) 01:52:43 ID:???
>>1の続きです。

 LiMoフレームワークの中で,セキュリティ・ガイドラインも提案されているが,メンバー全員が完全に合意する
まではなっていない。まだ時間がかかるのではないか。

 その間,我々はウィジェットに力を入れたいと考えている。最初,ウィジェットが始まったときは,デスクトップ
上にショートカットを作るようなブックマークの簡易版的な位置付けだった。しかし今ではAjaxに対応するなど,
アプリケーション・プラットフォームとしての存在に変わりつつある。

 携帯端末だけでなく,デジタルテレビやパソコン,カーナビ,MID(mobile internet device)など,ありとあらゆる
デバイスに,クロス・プラットフォームでウィジェットを展開していきたいと考えている。

−モバイル・ウィジェットは様々なプレーヤによる方式が乱立しているように見える。

 確かに少し混乱した状況だったが,ここに来て携帯電話サービスの標準化団体であるOMTP(open mobile
terminal platform)が策定する「BONDI」という仕様に集約されつつある。LiMo FoundationもBONDIをサポート
することを決めた。ACCESSも今回,我々のウィジェット・プラットフォーム「NetFront Widget」をBONDI仕様に
合わせていくことを発表した。携帯電話事業者,端末ベンダー,ソフト・ベンダーはほぼOMTP BONDIでよいと
いうラフなコンセンサスを得たので,モバイル・ウィジェットの標準化の落としどころが見えてきたと考えている。

 想定していたよりもウィジェットの普及が速く,一つのまとまった仕様にしないとユーザーの利便性を損なう
ため,誰もが標準化を望んでいた。どの仕様にしようかと動き出す時に,OMTP BONDIはどの陣営からも若干
距離があったため,あれよあれよという間に支持を集めた感がある。

 我々はウィジェットでは後発に近いが,BONDIへの対応を正式に表明したソフト・ベンダーとしてかなり早い。
これまで携帯電話事業者独自の仕様でウィジェットを提供してきたプレーヤが,我々のOMTP BONDI仕様に
準拠したウィジェット・プラットフォームに移ってくるように働きかけていきたい。

−ACCESSのウィジェット・プラットフォームは,日本国内ではソフトバンクモバイルとウィルコムが採用している。
NTTドコモとKDDIに対して働きかけることはないのか。

 NTTドコモのウィジェットである「iウィジェット」の実態は,DoJaをベースにしたJAVAアプリだ。正直,開発者として
はJAVAでウィジェットを書くのは敷居が高いと感じている。今回ウィジェットの標準も見えてきたので,OMTP
BONDI仕様のウィジェットも透過的に扱えるような仕組みが入るとよいのではと感じている。なおNTTドコモの
Windows Mobile端末上では,我々のNetFront Widgetを利用できる環境にある。

 KDDIのウィジェットはOperaのエンジンを利用している。こちらはかなり独自な実装であり,このままOMTP
BONDI仕様をサポートするのは,すぐには難しいと我々は考えている。標準仕様に沿ったほうが携帯電話
事業者にとってもメリットが大きい。ACCESS としてもKDDIに対して,OMTP BONDI仕様のウィジェットに
移ってくるように働きかけをしていきたい。

記事は>>3以降に続きます。
3依頼@台風0号φ ★:2009/03/19(木) 01:52:57 ID:???
>>2の続きです。

−今後のACCESSとしてのビジネスの方向性は。

 これまでは携帯端末の組み込み系クライアント・ソフトウエアが収入の軸になっていたが,長期的に見ると
その部分だけで食べていくのは,競争も激しくなっているので,厳しくなると見ている。そこでACCESSとしては,
ユーザーに直接サービスを提供するような分野に近付いていきたい。2008年には,我々自身がサービスを
提供するメディアサービス事業部という部署を立ち上げている。

 一つの方向性は携帯の画面への広告ビジネスだ。これまでACCESSでは,NetFrontというブラウザを通して,
携帯の画面へアプローチしてきた。しかし残念ながらブラウザは表示の道具でしかなく,我々はそこに表示する
コンテンツには関与できなかった。

 しかしウィジェットは我々自身がアプリケーションを提供することも可能で,そこで広告やアフィリエート・ビジネス
が展開できる。やっと我々のようなプレーヤが関与しやすいインフラが整ってきたと考えている。ウィジェット
という枠組みを生かして,我々のテクノロジーをベースにしたアプリケーションの配布し,携帯の小さい画面の
陣地争いで存在感を出せる方向を目指していきたい。

−ALPベースの実機はいつ出てくるのか。

 2009年末に出荷する方向で動いている。ただ当初ユーザーから見たときには,既存の端末とあまり変わりない
ように見えるかもしれない。

 ALPの特徴として,リッチなUIを開発できる「Advanced UIエンジン」と,従来の携帯電話事業者独自のサービス
に対応できる「オペレータ・パック」がある。後者に関しては,フランスのオレンジやNTTドコモ用のオペレータ・
パックを手がけている。NTTドコモのプロジェクトに関して言うと,既に多くのユーザーを抱えているため,全ての
端末で先端的なUIを採用するのがベストかと言えばそれは疑問だ。そこで,これまでと同じようなUIで従来の
サービスが動作する環境を用意し,なおかつ同じサービスで先端的なUI を使いたい場合は,使えるような道筋を
用意していく。

 この段階では,エンド・ユーザーよりは提供者側のほうにALPのメリットはあるのかもしれない。少なくともALPの
LiMo準拠プラットフォームに関してはACCESSが面倒を見るので,端末メーカーのソフトウエア・メンテナンスの
手間が軽減されるからだ。

−リッチなUIを持つようなスマートフォン分野には,新興勢力も含めて多くのベンダーが集まっている。

 確かにスマートフォンの分野はホットであり,この分野で存在感を示したいが,ビジネス的に見た時にはもっと
大きなボリュームを狙っていきたい。例えばNTTドコモ向けのオペレータ・パックの場合,1000万台規模への
インストールが見込める。ビジネス的には大きな可能性がある。

 派手な存在ではないが,ALPの簡易版である「Access Linnx Platform mini」の提供も開始している。LiMo
準拠ではなく,先端的なUIも基本的にサポートしないが,ミドルからローエンドのマーケットにフィットした機能を
備えている。このようなボリュームが大きく出るマーケットにもフォーカスしていきたい。

−以上です−
4名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 02:02:28 ID:OkNeHV08
>>1


えーと、これはiPhoneの何周回遅れって話?



5名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 02:04:58 ID:UTu8X0Uv
標準化なんて無理だろ
6名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 02:07:14 ID:wj900Ki5
日本の携帯みたいにわかりやすく軽いのがいいよ
7名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 02:07:59 ID:MaEn6PLY
>>6
…え?
8名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 02:08:13 ID:yRz6r6Dt
>>4
モバイル業界の答えはiPhone一つじゃないという話
9名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 02:10:04 ID:ESFOlP7o
BONDIってどっかで聞いたことあると思ったらカレー屋か
10名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 02:21:18 ID:v92s2OsP
モバイル業界(笑)
11名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 02:35:15 ID:OxvrGwcC
結局新しいPalmOSは失敗したの?
12名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 03:40:29 ID:gEEfDYqt
NetFront Widgetsは搭載されている全ての端末で同じウィジェットが使えるというのが最大の利点。
もちろんiPhoneに提供したっていいとのこと。
ただ、自由度が低い携帯電話の待ち受けの代わりに搭載する分には便利だが、元々自由度が高いスマートフォンの待ち受け代わりに搭載しても、メリットがあるとは思えない。

>>11
ALP≒Palm
Androidの対抗OSとして、来年の携帯電話に搭載予定。

ソースは社員
13名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 04:58:55 ID:VKDTlUNy
久しぶりに石黒さんの名前を見た
この人ならなんかやらかしてくれるだろ
14名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 08:06:39 ID:PFDC9R6f
>>11
> 結局新しいPalmOSは失敗したの?

Palm Pre?
15名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 08:08:08 ID:X+ICgbkO
Netfront widget h
去年見た時全く使い物にならんかった。
今ではまともになった?
16名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 08:12:06 ID:zibMCz31
なんだかなぁ。
またgdgdか。
17名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 08:23:40 ID:7gvuNy6h
>落としどころ

大学でた人間が使う言葉じゃないな。
18名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 08:32:12 ID:BvjDSKvW
PalmOSの技術を取り込んだのがウィジェット?
石黒さん、印象変わったね。スーツ着てるしね。
19名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 08:44:13 ID:iNeigffx
モバイルウィジェットってあまりにも用途が浅すぎて
(単なる情報のフロントエンドでしかなかったり)
価値があまり見出せないんだけど・・・。
20名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 08:47:30 ID:BvjDSKvW
石黒さん、ご活躍だね。
21名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 09:24:24 ID:zibMCz31
>>17
???
22名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 12:31:22 ID:HqCRrx4y
NetFrontは糞
23名刺は切らしておりまして:2009/03/19(木) 12:36:57 ID:gEEfDYqt
NetFront Widgetsの用途は、携帯電話の待ち受け画面の代わりとして使えること。
大きく分けて、以下の2つの使い方がある。
・常に表示する(天気予報やニュースを表示する)
・普段は隠しておいて必要なときだけ使う(電卓やストップウォッチなど)
上記の通り、あらゆる端末で同じウィジェットを使えるため、開発者はそれほど労力を必要とせずに複数の端末にウィジェットを提供できる。
ウィジェットの大きさはばらばらで、画面の狭さを考えずに作っている制作者が多いので、あまりいくつも表示できない。
カスタマイズ性が乏しい携帯電話向けなので、元々カスタマイズ性が高いスマートフォンでは全くメリットがない。
24名刺は切らしておりまして
Access・・・
たのむから、Nポンの動作速度をもっと速くしてくれい・・・
京ポンから移ってくると、別次元の遅さだよ・・・(・ω・`)