JR東日本、西日本両社が相次いでカーシェアリングやレンタル自転車事業を強化する。
鉄道会社ならではの駅を拠点としたサービスを展開するほか、決済にはICカードも利用可能
とするなど利便性も向上させることで利用者獲得を目指す。サービス拡大によって自動車利用を
削減して環境対策に貢献すると同時に、鉄道利用客も拡大する“一石二鳥”効果を狙う。
JR東は19日から、1台の自動車を複数の会員が共同でレンタルするカーシェアリング事業に
参入する。東京駅と川崎駅、八王子駅に計6台を配置し、企業などの利用を見込む。
サービスの名称は「ecoレン太」で、子会社のジェイアール東日本レンタリース(東京都
千代田区)が運営する。利用者はインターネットで予約、入会時に登録したIC乗車券
「Suica(スイカ)」を車の読み取り機にかざせば、ドアロックが解除される仕組みだ。
カーシェアはこれまで、レンタカー会社やNPO法人(特定非営利活動法人)などが運営
している。これらは駐車場などを拠点としたサービスが中心だったが、JR東は今後も千葉や
埼玉など首都圏の中核駅10カ所以上に展開することで利便性を訴求。都心の企業が営業活動で
利用するなどのニーズをくみ取る計画。同社では「温室効果ガスの排出が少ない電車と
カーシェアを組み合わせれば環境対策の効果も増す」とアピールする。
一方、カーシェア事業で先行しているJR西は、レンタサイクル事業の強化に乗り出す。
同社は駅周辺の放置自転車削減を目的に1998年から同事業を開始。これまでに18店舗を
展開し、1日約6000人が利用している。今月26日には川西池田駅(兵庫県川西市)に
新店舗をオープンするのに加え、IC乗車券「ICOCA(イコカ)」を料金支払い手段として
初めて採用するなどサービスを充実させる。今月からは期間限定で、乗り継ぎ需要が多い
JR茨木駅と大阪モノレール宇野辺駅に各10台を配置して他沿線と初の“乗り入れ”を実現。
鉄道との連携を強め、鉄道利用客も増やしたい考えだ。
ソースは
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200903180012a.nwc JR東西の株価のグラフは
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200903180012a2.jpg 依頼を受けてたてました。