大阪税関堺税関支署は、堺泉北港(堺市など3市)と阪南港(岸和田市など3市1町)の平成20年
貿易状況を発表した。輸出額は前年に続き過去最高を更新し、初めて5000億円を超え、輸入額も
過去最高の1兆8000億円を突破した。差額は約1兆2800億円超で同支署としては過去最大の
輸入超過になった。
まとめによると、昨年の輸出額は9年連続増の5814億円(前年比21・6%増)、輸入額は1兆
8645億円(同27・7%増)。ともに過去最高で、輸出入の差額はマイナス1兆2831億円の過去最大
の輸入超過になった。
輸出品目別では中国向けが大幅増になった灯油・軽油などの石油製品が最も多く、全体の25%を
超す1489億円。韓国向けなどの鉄鋼879億円、自動車790億円が続いた。自動車のほとんどが
中古車で、ニュージーランドの輸入規制などで減少した。
輸入は、石油危機で価格が大幅に上昇した影響で原油・粗油が8283億円、44・4%を占めた。
次いで天然・製造ガス6460億円、ガソリンなど石油製品956億円と燃料系がトップ3に入った。
国別輸出額が多いのは中国、韓国、シンガポールの順。輸入額はアラブ首長国連邦(UAE)、
インドネシア、カタールだった。
同支署は「世界的な景気の後退で昨年秋から輸出入額とも大幅に減少傾向にあるとみられ、先行きは
不透明だ」と話している。
▽ソース:産経関西 (2009/03/13 07:55)
http://www.sankei-kansai.com/2009/03/13/20090313-007415.php