日本のどこかに、あなたを待っている企業がある−。景気悪化で雇用情勢が厳しさを増す中、
経済産業省は、就職活動を支援するバスツアーを4月半ばにも始める。解雇された人や就職内定を
取り消された学生、新卒者らを募り、地方で人材難に悩む企業を訪問する。全国で20コース程度を
設定し、順次出発。計約1万人を送り出す計画だ。
ツアーは、各地の都市圏から出発。3日から1週間のスケジュールで、1日当たり3社前後の工場や
店舗など現場を見学したり、経営者から話を聞いたりする。地元で就職活動している人も現地で合流し、
計40〜50人が見学に参加する。公設の研修施設などを宿泊先とすることで、ツアー参加者の費用負担は
ごく一部に抑える方針だ。
全国の地方自治体や各地の経済団体と連携して、3月中にツアー参加者と受け入れ企業双方の募集を始める。
経産省では、地方でも独自の商品やビジネスモデルを持つ企業は採用意欲が旺盛だとみている。採用を
控える大企業が増える中、地方では人材確保のチャンスとみている企業は少なくなく、経産省は、「主に
技術を受け継ぐ人材を求めているモノ作り企業からの応募がありそうだ」と期待している。
また、ツアーの様子を収めたDVDを作成し、各地で若者向けの就職相談を受け付けているジョブカフェ
などで紹介することも計画。地方の企業情報を発信していく。
▽ソース:産経新聞 (Yahooニュース) (2009/03/13)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090313-00000097-san-bus_all