【インタビュー】スペシャリストに聞く… 「ゆうびん小説」という新しい試み−双葉社文芸出版部、秋元氏[09/03/13]
識者が問題視している若者の活字離れ。
だが実際の世の中に目を向けると、電車の中でずっと携帯メールを読んでいる若者や、ケータイ小説が
人気となり、単行本化やTVドラマ化されている。
実は若者は活字を読まなくなっているのではなく、紙をめくりながら活字を読む楽しさを忘れている、
もしくは知らないだけなのではないだろうか。
双葉社から提案された「ゆうびん小説」は、そんな楽しさを思い出させてくれそうな新たなプロジェクトである。
「ゆうびん小説」という名の通り、作家(出版社)から直接、郵便で小説が届くという企画で、第1弾は人気作家
の伊坂幸太郎氏。太宰治の絶筆『グッド・バイ』の構造を借りて、全6話で構成される『バイバイ、ブラックバード』
という連作短編のうち5話を読者に届けるという、伊坂幸太郎氏のファンならずとも興味深い内容となっている。
出版社が書店を介さず直接読者へ向けて活字を配信するならば、メールマガジン形式が今時である。だが、
デジタル化が進む世の中で、あえてアナログに立ち返ったとも言えるこの企画を、不思議に思う人も少なくない
だろう。
そこで「ゆうびん小説」の発案者である、双葉社文芸出版部の秋元さんに、今回の企画に込めた想いうかがった。
──そもそもこのプロジェクトを思いついたきっかけというのは?
秋元さん:
この企画は、いつ思いついたというものではないんです。
昨今は活字離れと言われていて、実際に小説の単行本が売れない時代です。
こうした状況をなんとかするには話題性のあるキャンペーンを大々的に行なったり、営業の担当に色々と
頑張ってもらうのが当たり前のやり方なのでしょうけれど、僕は編集者として、何か別の方法で、敷居の高く
ない状況で、本を楽しんでもらう方法があるのではないか? と、常に漠然と考えていました。
そこで思いついたのが手紙をもらった時に感じる、中の文章を早く読みたいという気持ちで小説を読むことが
出来ないだろうかと言う事です。
これは誰でも同じ経験があると思うのですが、誰かから手紙をもらった時には嬉しい気持ちになりますよね。
そして封筒の差出人を確認して、気になる人からの手紙なら「あっ、誰々さんからだ」と、さらにワクワクした
気持ちになったりもします。
また、アイドルのファンクラブに入っていたら、何ヶ月かに1度送られてくる会報誌が届いた時にもドキドキする。
本当は書店に並んでいる小説の単行本も、好きな作家さんの新作や、友人が面白いと言っていた作品を
見つけて、ワクワクやドキドキしながら家に持ち帰って読む楽しさがあるのですが、どうもそうした面白さが
忘れられている気がしたのです。
それを思い出してもらうためには、好きな作家から郵便で小説が届き、紙で楽しむという企画が良いのでは
ないかと思いついたわけですね。
▽ソース:PRONWEB (2009/03/13)
http://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=1370 記事は
>>2以降に続きます。
>>1の続きです。
──活字がどんどんデジタル化されいる今、手紙と言う手法を採用する事に社内的な反対は無かったのでしょうか?
秋元さん:
それは勘違いされやすい部分なのですが、我々は決してデジタルに対するアンチテーゼを唱えているのでは
ありません。
実際に執筆活動の進捗状況はホームページ上で定期的に情報発信して行きますし、デジタルの便利な部分
は大いに活用します。
でも、編集者のこだわりを形にするならば、やはり紙でしか出来ない事があり、だからこそ今回は「郵便」と
いうツールを使って、新しい試みに挑戦するのです。
具体的に言えば紙の上で表現される活字の世界では、文字のフォントや文字間のスペース、ページ面の
余白… それらを全て使いこなして作品の持つ世界観を、レイアウトでも表現しようとします。
携帯メールやホームページでは、読み手側の環境によって表示されるレイアウトが変わってしまうので、
編集が伝えたい世界が正しく伝わる保証はありませんよね。 こうした熱意が通じたのか社内で「ゆうびん
小説」の基になった構想を話したときも、誰からも反対されず、反対どころか「おもしろいねー」という反応が
ほとんどでした。
この不景気の時代に利益率とか、編集には苦手な数字の突っ込みが入らず、色々と後押しをしてもらえた
時には、双葉社で働いていて良かったなと感じましたね。
──伊坂幸太郎氏の反応はいかがでしたか?
秋元さん:
もともと伊坂さんには、担当編集者から太宰治の『グッド・バイ』の続きを書きませんかと打診しており、別の
企画として進んでいたんです。
そこに今回の「ゆうびん小説プロジェクト」が持ち上がり、これは伊坂さんの企画とピッタリ合うのでは?
ということでお話したところ、面白いと快諾していただいた経緯があります。
結果的に伊坂さんのファンなら大喜びの企画となりましたが、伊坂ファンの数を考えると、当選者は50名×
5話分=合計250名と少なく、入手困難なことを残念がるファンもいるかと思います。
でも、この数字は「これはかわいらしい企画だから、小さな規模がちょうどいいのでは」と伊坂さんにも
おっしゃっていただいた事もあって、決めた数字です。
そのため、今回は本当の伊坂さんのファンに贈りたいという気持ちから、応募のハードルを高く設定しています。
応募していただくためには、書店に置いてあるフリーペーパ『Love書店!』を入手していただくことが必要で、
応募時には伊坂作品に登場する人物で誰が好きか? その理由は? など、一般的なプレゼント応募には
無い項目を記入する必要があります。
応募の締め切りは3月の末までで、一体どれくらいの応募が集まるか不安ではありますが、既に情熱が
たっぷり詰まった応募葉書が届き始めており、担当としても非常に感動しています。
ただ、残念ながら当選者の限りがある以上、全ての方に作品をお送りするわけにはいきません。
こちらとしても抽選の際には本当に辛い思いをしながら選ぶ事になりそうですが、惜しくも抽選に漏れた方は
「ゆうびん小説」で贈られる第1〜5話に、さらに第6話を加えて2010年に単行本を出版する予定ですので、
そちらを楽しみにお待ちいただければと思います。
記事は
>>3以降に続きます。
>>2の続きです。
──このプロジェクトの、次回以降の構想はありますか?
秋元さん:
残念ながら、第2弾以降は現在未定です。ですが、小説に限らず、エッセイやエッセイ漫画、翻訳物など
ジャンルを限定せずに、「読む楽しみ」を伝えられるもので、このプロジェクトに合っているものがあれば、
考えていきたいと思っています。
会社としては、『バイバイ、ブラックバード』を書籍化して本が売れれば今回のプロジェクトは大成功という
ことになります。ただ、編集者の立場では、「ゆうびん小説」は、夢やロマンを届けるようなものと考えています。
確かに、筆者も昔に比べて本を読まなくなってしまった。
でも、読みたかった小説を手にし、その世界へ没頭している時の興奮というものは、言われるまでもなく
自分の体験として残っている。
「ゆうびん小説」は、そんなワクワクや夢やロマンを思い出すきっかけにもなってくれそうだ。
−以上です−
そんなにヌルヌルローション付けないと入らないか?
俺のパートナーは筋肉質な子だけど締め付けが弱くて
すんなり受け入れてる、もちろん俺のアレも小さくはない
ゆっくり息を吐くように力を抜けば大丈夫だと思うよ、
相性はあると思うけどね。
ドライで入れられるようにならないとお店では嫌われるよ♪
まぁ頑張ってよ
>>344君
昔のメイルゲーム思い出した…。
何だamazonか
これさ、せっかく届けるんだから少し金はかかるが
日記形式や手紙形式の小説をリアルタイムで届けて楽しめるようにしたらどうだろうとか思った俺がいる
○月×日
この手紙を見た人に聞いて欲しい。体中がかゆい
△月◎日
かゆ うま