松竹は10日、京都市右京区太秦の京都撮影所を改装オープンした。撮影スタジオを2棟
新設したほか、最新の映像・音響機器を導入した編集設備も設けた。人気番組「必殺仕事人」
などを撮影し国内屈指の時代劇セットで知られる同撮影所が、デジタル時代の生き残りを
かけて生まれ変わる。
大正時代からある撮影所を約20億円かけて改築した。敷地の中央に設けた編集施設には、
映像データの編集や効果音・合成映像などの焼き込みなどができるデジタル化対応の最新
映像・音響機材を備える。撮影から編集、試写まで1カ所でできるようになり、制作作業の効率化
につながる。
人材育成と映像技術の研究で提携している立命館大学の映像学部の学生の実習施設として、
専用スタジオ2棟と教室、編集施設も設けた。同大の客員教授に就いた山田洋次監督が監修する
映画を実際に制作、各種講義には松竹グループから一線で活躍する講師陣を派遣する。今春から
学生のインターンシップも受け入れる。次世代を担う映画人材を育成するほか、進化する映像技術を
共同で研究する。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/03/11)
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news005451.html