ヤマチク事業停止
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20090306-OYT8T01303.htm 関連卸業も負債11億円
帝国データバンク金沢支店などによると、CD販売業「ヤマチク」(金沢市片町)、
卸業「山蓄音配」(同市横川、ともに八日市屋典之社長)は6日、事業を停止し、
事後処理を弁護士に一任して債務整理に入った。負債総額は2社合計で
11億円にのぼるとみられる。
ヤマチクは1914年創業の「山田屋蓄音器専門店」が母体。県内では老舗音楽ソフト
販売会社として知名度は高く、富山、福井県にも進出し、99年3月期には
約13億6700万円の売上高を計上していた。
だが、インターネット音楽配信の普及などで店舗販売の営業環境は悪化。2008年3月期の
売上高は8億5600万円まで減少し、債務超過に陥っていた。昨年7月には金沢市の片町店を
閉店するなど、事業の縮小を進め、県内の4店舗で営業していたが、収益の改善は見込めなかった。
同社は八日市屋社長が金沢蓄音器館(金沢市尾張町)の館長を務めるなど、
老舗として地域の音楽振興を担ってきた。
(2009年3月7日 読売新聞)
◎ヤマチクが事業停止 石川県内の音楽文化に影響必至
http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20090307301.htm CD、オーディオ、DVDなど販売のヤマチク(金沢市横川四丁目、八日市屋典之社長)と
音楽ソフト卸の山蓄音配(同)が六日に事業停止したことで、石川県内の音楽関係者の間に
動揺が広がった。東京商工リサーチ、帝国データバンクの両金沢支店によると、負債額は
二社合計で約十一億円が見込まれる。両社は弁護士に事後処理を一任した。
関係者によると、両社は任意整理で負債を処理する方針で今後、金融機関など債権者と
調整に入る。二社の従業員約三十五人は五日付で全員解雇され、金沢市横川四丁目にある
G−1店や、めいてつ・エムザ、香林坊109に入る各テナントも営業を休止した。
今後について代理人弁護士は「まだ何も決まっていない」としている。債務整理を進める一方、
事業売却やスポンサー支援を受けての営業再開も考えられるが、関係者の間では
「環境は厳しく、受け皿は見つからないだろう」との見方が強い。
CDなどの音楽販売は大手資本の出店やレンタルショップ店の台頭で苦戦。近年は
インターネットによる通信販売や携帯電話での音楽ダウンロードが普及し、
店頭販売の営業環境は一段と悪化しているという。
ヤマチクは一九一四(大正三)年創業の「山田屋蓄音器専門店」を母体とする
県内音楽販売店の草分け。東京商工リサーチ、帝国データバンクによると、
一九九六年三月期の単体売上高は約十四億四千万円。二〇〇八年三月期には
売上高が約八億五千六百万円に減少し、四千四百万円の最終赤字を計上した。
多額の有利子負債もあり、債務超過に陥っていたという。収益悪化に伴い、片町や小松、
富山、福井で店舗の閉鎖を進めたが、改善のめどが立たず、営業継続を断念したとみられる。
(ヤマチク※現在This Site is No Page)
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