米自動車大手フォード・モーターは23日、全米自動車労組(UAW)との間で、
退職者向け医療費を管理する基金の運営について従来の合意内容を修正することで
暫定合意した、と発表した。
具体的な合意内容は明らかにしていないが、フォード側の資金負担の軽減につながる
見直しを実施する方向とみられる。
フォードなど米大手3社「ビッグ3」はそれぞれ、UAWとの間で07年、退職者向け
医療費を管理する基金を新設し、運営資金を各社が基金に拠出することで合意していた。
これに対し、米政府は昨年12月、ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーへの
資金支援を決めた際、基金への拠出金を半分に削減し、残り半分は各社の株式を充当する
ことで資金負担を半減するよう求めている。
フォードによると、UAWとの今回の暫定合意は、従来の資金負担額の半分を株式に
振り替えることにつながる修正になる見通しだと示唆。
フォード側の負担の削減によって「外国メーカーと競争できるようになる」としている。
GMとクライスラーは、退職者向け医療費についてのUAWとの交渉について明らかに
していないが、フォードの暫定合意の内容が両社にも反映される見通し。
両社は、米政府の資金支援継続をとりつけるため、3月末までにUAWとの交渉を
最終決着させる意向だ。
ソースは
http://www.asahi.com/business/update/0224/TKY200902240165.html