複数のポイントカードや会員証のデータを、携帯電話に登録して利用できるようにするシステム
「ぎゃざポ」の実証実験を、NTTコミュニケーションズと家電量販店ビックカメラ(東京都豊島区)が
23日、スタートした。ポイントカードや会員証が財布に入りきらず、使いたい時に見つからないと
いった悩みを解消するために開発された。娯楽施設などを運営するランシステム(豊島区)で3月9日、
ノジマ(横浜市)でも同24日から実験を始める予定。
「ぎゃざポ」は、非接触ICチップ「FeliCa(フェリカ)」と専用ソフトウェアが必要。ポイントカードの
情報を携帯電話に登録して使うシステムはこれまでもあったが、登録できるカードが少なかったり、
カードごとに別のソフトが必要だった。「ぎゃざポ」は、一つのソフトで100枚以上のカード情報を
登録できる。スポーツクラブの会員証と家電量販店のポイントカードなど、異なる機能のカードも可能。
ソフトは、読み取り機にかざすと自動的に起動する。
実証実験では、(1)プラスチックカードに記載されているバーコード情報を携帯電話に表示するだけで、
POSと連動しない(2)スポーツクラブの自動チェックイン機に登録された会員番号を出力(3)POSと
連動し、携帯電話のポイント残高などを更新する−−の3方式を試行。システム改善を図るほか導入
ニーズを調査して、商用化するか判断する。複数のカードの購買履歴を統合することも可能で、今回は
実験しないが、商用化後に機能を付けるかは未定。
POSと連動しないシステムを試すビックカメラは「(同社の)システムを変える必要がなく、店舗の規模
に寄らず導入しやすい。買い物客にとってもメリットがありそうだ」と期待する。
対応する携帯電話はNTTドコモの一部機種。店頭で専用の読み取り機に携帯電話をかざすだけで、
使い勝手は従来のプラスチックカードと変わらないが、6月30日の実験終了後は、プラスチックカードに
戻す必要がある。ビックカメラは有楽町店、ランシステムは、ビッグボックス高田馬場店、ノジマはトレッサ
横浜店が実験に参加する。
▽ソース:毎日.jp (2009/02/23)
http://mainichi.jp/life/electronics/news/20090223mog00m100028000c.html ▽ニュースリリース
携帯電話へ各種ポイントカード、会員証を大量かつ簡単に集約するシステム
「ぎゃざポ」の共同実証実験開始のお知らせ
http://www.ntt.com/serviceinfo/monthinfo/detail/20090223.html