NTTは農場で乳牛の感染症を検査する小型のユビキタス生体分子センサーを開発した。
現在、専門家が検査機関で数日かけて行う工程を現場で10―15分で迅速に検査、原因菌を
特定する。抗生物質の投与など迅速な対処が施せ、酪農現場の被害拡大を抑える。ネットワーク
に接続すればデータの蓄積・管理も容易。食品の細菌検査やインフルエンザなど人の病原菌検査
への応用も見込んでいる。
開発したセンサーは、持ち運び可能な大きさ30センチメートルの表面プラズモン共鳴装置。
設置した検査チップに乳汁を約1滴(数十マイクロリットル〈マイクロは100万分の1〉)垂らすと、
チップ内の毛細管がポンプとなり液体を送り出す仕組み。チップは16ミリメートル角の小型樹脂製で、
安価に使い捨てできる。
▽ソース:日刊工業新聞 (2009/02/19)
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820090219aaae.html