田中精密工業はタイでホンダの小型車「フィット」向けに、自動車部品の量産を始めた。
エンジンバルブの開閉に使うアルミ製ロッカーアームと呼ぶ製品で、従来、ホンダのシビック
向けに生産・供給していた。生産能力は月間30万個。日米に比べ自動車販売の落ち込みが
小さいタイで受注拡大を狙う。
量産に乗り出したのは生産子会社のタナカ・プレシジョン・タイランド(ランプーン県)。第2工場
に約7億円を投じ、アルミ鋳造設備と機械、組み付け加工設備を導入、一貫生産を可能にした。
2010年12月期に17億円の売り上げをめざす。
田中精密は需要急減を受け、2―3月に国内全6工場で7日間、生産を休止。11年3月期までの
3年に主に国内で予定していた設備投資67億円も凍結する。
同社の08年4―12月期の連結売上高を国別にみると、日米が前年同期比1―3割の落ち込み
だったのに対し、タイはほぼ横ばいで推移しており、投資計画を継続、実行に移すことにした。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/02/19)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090218c6b1802118.html