在宅医療等薬局機能強化検討会が十五日、富山市の富山電気ビルで開かれ、県薬剤師会
(沖本洋明会長)と八地域支部の代表が、新川地域でモデル的に実施している薬局の在宅医療
への参加を県全体で推進することを申し合わせた。富山市薬剤師会は今月中に会員の在宅
参加の意向を把握するアンケートを行い、新年度から市医師会などと具体的な連携を協議していく。
検討会は県が開き、県薬剤師会や各支部代表ら約二十人が参加した。沓掛隆義県薬剤師会
副会長(黒部市)が新川地域での取り組みを紹介。支部代表からは、今後の在宅医療参加への
意欲や、行政の支援を求める声が上がった。
在宅医療は医師、訪問看護師、ホームヘルパーら複数の職種が連携して患者や家族を支える。
薬剤師は薬の飲み忘れや重複のチェック、医療用麻薬を使ったがん患者の痛みの緩和や麻薬の
管理などの役割が期待されるが、全国的に参加は進んでいない。
県内で在宅医療に先進的に取り組む新川地域では昨年九月、厚生労働省の委託を受け薬剤師の
参加に向けた検討会が発足。休日などでかかりつけ薬局の薬剤師が不在な場合でもほかの複数の
薬局でカバーできるよう、地域ごとにグループ化を進めている。
薬剤師と医療、福祉の連携について関係者の理解を深めるため、県薬剤師会と県新川厚生
センターは十六日午後七時から、黒部市国際文化センター・コラーレでシンポジウムを開く。
▽ソース:北日本新聞 (2009/02/16 07:00)
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20090216/19490.html