【金融】日本、IMFへの最大1000億ドルの資金支援:1カ国による追加的支援として最大規模 [09/02/15]

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318名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 00:35:34 ID:dZSn4Q3Y
>>303
財務省                   日銀
外為会計から通貨代用証券を発行→日本円を財務省の外為会計に渡す→
財務省
円をIMFから要求されたSDR分の日本円をIMFに渡す→
IMF           財務省                                    借り手の国
円をSDRに替える→外為会計から借り手側の国が必要の分のドルやユーロに替える→そのドルやユーロを貰う。


○政府参考人(玉木林太郎君) 
今お話のありました加盟措置法の十一条の規定は、
我が国とIMFの間の取引全般に係る一般的な規定でございます。

 我が国は、今回の融資提案のほかに、一般的に、我が国の外貨準備を利用して、
あるいはIMFへの出資を利用したIMFとの取引を様々行っております。

例えば、ある国が国際収支困難に行ったときに、
IMFからの貸付けが行われる際、
そのIMFが我が国に対して資金を融通するよう要請する。

その場合は、我が国が拠出している基金通貨代用証券といいます
一種の円の国債を現金化してそれに充てることになります。

 したがって、IMFとの関係では自国通貨、
すなわち円を使った債権というのがこういう場合発生するわけですが、
この債権を外国為替資金特別会計の資金繰り上、
日本銀行に譲り渡すこともできるという規定でございます。

○政府参考人(玉木林太郎君) 
御指摘のとおり、これは国際通貨基金協定の不足通貨の補充の場合
の一項五号を受けた規定でございますが、

こうしたGAB、NABあるいは今回の提案によりますような
不足通貨の補充を我が国が国際通貨基金に行う際には、
一般的には、例えばGABの規定では、
一義的には円貨で一回、円貨をもってそれに充てることになっています。

 ただし、円貨そのものが
通例は借入国によって使われるわけではなく、
円貨がIMFを経由して借入国に行き、
借入国は我が国に対し、
これを例えば必要なユーロであれドルであれそういうものに替えてくれという
要請する仕組みになっておりますので、
その三つの取引が瞬間的に行われることから
外貨準備がその相手の国に貸されるということになるわけです。

 その際、もしもそれがドルやユーロへの転換が行われないで
円貨として債権がIMFに対して残った場合には、
これを日本銀行に対して譲り渡すことができるという規定になっております。


319名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 05:47:42 ID:rGXhTXAt
>>316
生まれた国が悪かったんだろう
気の毒にな
320名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 08:59:39 ID:dZSn4Q3Y
>>318
現金・預金

一般に現金というと紙幣や硬貨を思い浮かべますが、
簿記上ではそれ以外に現金として扱うものがいくつかあります。

次のものが簿記上では、現金として扱われます。

 1.他人振出小切手
 2.郵便為替証書
 3.送金小切手
 4.期限の到来した公社債の利札
 5.配当金領収書

これらを通貨代用証券(つうかだいようしょうけん)といいます。

通貨代用証券は、銀行や郵便局に持っていくと
すぐにお金に交換してもらえます。

紙幣や、硬貨、通貨代用証券を受け取ると
簿記上では現金勘定で処理します。
321名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 10:04:55 ID:dZSn4Q3Y
>>318
さらに、普通国債のものとは異なる買入消却として、
国際通貨基金通貨代用証券の買入消却が毎年行われているので紹介する14。

国際通貨基金(IMF)への出資は
「国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する
法律」の規定により通貨代用証券で行うことができる。

他方IMFは、円通貨が必要となったとき日本政府に対して当該証券の償還を求め、
円貨を受け取ることとなる。

我が国からIMFへの円貨の支払いと買入消却の関係を見ると、
まず、財務省は日本銀行に対してIMFからの通貨代用証券の買取りを命じる。

他方、国は日銀に満期2年の仮証券(通貨代用証券)を発行し、
のちにIMFから日本に円貨の返済があると、
これを原資に国は当該仮証券を日銀から買い入れ、消却することとなる。

14 当該通貨代用証券は出資国債等に分類されており、
本稿で取り上げた普通国債とは区別されている。

「2008年問題」がもたらした教訓
〜重要性が高まる国債管理政策〜
予算委員会調査室 吉田 博光

ttp://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/books2/200501/20050102.pdf
322名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 10:07:01 ID:dZSn4Q3Y
>>321
出資国債は、国が国際機関に対する出資を、現金に代えて交付する国債のことです。
IMF通貨代用証券などで、償還期限が確定していないのが特色です。

 政府短期証券は、
国の一般会計や各種特別会計の一時的な資金不足を補うために発行される証券です。

後者には、主として米の需給調整を行う食糧管理特別会計に関する食糧証券と、
外国為替の売買を行うための外国為替資金特別会計に関しての外国為替資金証券があります。
償還期限は2〜3ヶ月です。
323名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 10:09:24 ID:dZSn4Q3Y
>>318,321-322

656 名前: 日出づる処の名無し [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 00:04:43 ID:U996F4zy
>>623
お疲れ様です いつもレポートありがとうございます
少々外国為替資金特別会計について補足させていただきたいと思います

国際通貨基金通貨代用証券(いつでも現金に換えられるもの)という代物が財源です
これはこの特別会計自体が発行できます

1951年から2004年度までの運用益は累計28兆円で、うち17兆円が一般会計に繰り入れ済み
為替評価損は10兆円程度ではと言われていますが実体は不明

参考文献:世界経済白書,特別会計への道案内
324名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 11:38:04 ID:n0bx5jIp
>>323
http://report.jbaudit.go.jp/org/h13/img/2001-h13-1081-0-z2.jpg
負債・資本の部をみると、
負債のほとんどを占める
外国為替資金証券は48兆6274億円(構成比70.8%)である。
また、国際通貨基金通貨代用証券は1兆6683億円(同2.4%)であり、
これはIMFに対する出資のために発行している国債である。

会計検査院 平成13年度決算検査報告
ttp://report.jbaudit.go.jp/org/h13/2001-h13-1081-0.htm

325名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 13:09:55 ID:n0bx5jIp
参議院会議録情報 第063回国会 大蔵委員会 第13号 第13号 昭和45年4月2日
○成瀬幡治君 
いままで、SDRを引き出した国はどのくらいありますか、ここ最近は。

○政府委員(奥村輝之君) 
SDRの一月中の引き出しについては、IMFから統一的に報告が発表されたのでございますが、
それを見ますと、SDRの使用国は全部で十三カ国でございます。

○成瀬幡治君 大きな国はどのくらいですか。
○政府委員(奥村輝之君) 何をもって大きな国というかについては……
○成瀬幡治君 いや、額です、一番たくさん……。
○政府委員(奥村輝之君) 
アラブ連合が一番多うございます。
その次はフィリピンでございます。
その次はイスラエルというような順序になっております。

○成瀬幡治君 
今度のIMFの増資なんですけれども、まあ法律案の内容としては大した問題ではない
と言えばそれまでですけれども、必要があるからやられたと言えばそれまでなんですが、
この前のときにはどのくらいでしたかね。

○政府委員(奥村輝之君) 
IMFの増資は、過去二回行なわれております。
第一回の増資は、全体が六二・五%増加されたのでございまして、
金額的には五八億ドル増資になりまして、これは昭和三十四年でございました。

それからその次の増資は、昭和四十年でございまして、
全体として三〇・六%増資がありました。
金額的には四十九億ドル増加になったのでございます。

○成瀬幡治君 これは、何か内規があって、毎年増資をできなかったんですかね。

○政府委員(奥村輝之君) 
IMF協定の三条の二項にIMFは五年をこえない間隔でクォータを検討する、
こういうふうな規定があるわけでございます。
それで、ちょうど本年は前回から五年目になっております。
その間におきます世界の貿易の増加額等を考慮に入れて、今回は増資をすることになりました。

○成瀬幡治君 日本が常任理事国になるとかならないとかいう問題がございます。
今度なるようで、たいへんけっこうと言えばそうですが、これと増資は何か関係がございますか。

○政府委員(奥村輝之君) 理事の中には二種類ございまして、一つは任命理事と申すものでございます。
他の一つは選挙理事でございます。
任命理事は、クォータの大きいところから五つの国は任命理事が出せる。
その他は、適当にグループを組みまして選挙理事を出す。
選挙理事の数は十五名でございます。

○成瀬幡治君 そうすると、日本は五位までになるわけですね。

○政府委員(奥村輝之君) 
今回の増資の法律、予算がお認めいただければ、第五番目の国になるわけでございます。
326名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 13:13:19 ID:n0bx5jIp
>>325
○成瀬幡治君 だれがなられますか。
○政府委員(奥村輝之君) 
人事のことでございますので、いま具体的に申すわけにはまいりませんが、
いまIMFに私どもは選挙理事を出しているのでございます。

これ鈴木秀雄というのが選挙理事になられております。
大蔵省の国際金融局長をつとめまして、
あとIMFと世界銀行の選挙理事になっておるわけでございます。

○成瀬幡治君 これは任命はだれになるんですか。
○政府委員(奥村輝之君) 内閣が任命いたします。
327名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 13:17:24 ID:n0bx5jIp
○渡辺武君 
次に移りますけれども、今度の措置ですと、
IMFの出資、それから世界銀行への出資を、
従来まで一般会計からやっていたのを外為会計に移したのですね。
その理由はどこにありますか。

○政府委員(奥村輝之君) 
IMFのほうには、
外為会計から出資することになっております。
ところが、世界銀行のほうへは、
従来どおり一般会計から出資することになっております。

そこで、なぜこういうふうな差があるかということでございますが、
世界銀行への出資は、この金が十年とか十五年とか相当長い間にわたって
発展途上国のために使われる。
そういう資金の性格にかんがみまして、出資も一般会計でやるのがいいと、
こういうふうに考えたわけでございます。

 それからなぜIMFのほうは外為会計でやることに変えたかと申しますと、
外為会計とIMFとの関係というものをしさいにながめてまいりますと、
昭和二十六年に日本は外為会計というのをつくったのでございます。
二十七年にIMFに参加した。
その後、IMFとの取引がだんだんふえてまいりました。
たとえば、GABというのがございます。
一般借り入れ取りきめでございます。
あるいは、去年お認めをいただきましたSDR、
こういうものは外為会計が直接IMFとの間で取引をしておるわけでございます。

IMMに出資をいたしましても、その出資の中の二五%というものは、
御存じのように、ゴールドトランシュと呼ばれております。
これは、日本が国際収支上の必要のある場合には、無条件で引き出せるわけでございます。
また、外貨準備にもゴールドトランシュが入っているわけでございます。
それから七五%という部分については、
これは通常代用証券をもって支払いをしているわけでございますが、
国際収支上の理由でほかの加盟国がIMFに資金を借りたい、
こう言ってまいりましたときに、日本はその代用証券を円にしてやる。
そういたしました場合に、その額はスーパー・ゴールドトランシュと呼ばれるのでございます。

日本がやはり国際収支上困難におちいった場合には、
必要のあるときには直ちに無条件でその額を引き出せるわけでございます。
これも、やはり外貨準備の中に私どもは入れているわけでございます。

そういう意味で、IMFと外為会計との関係というものは、非常に密接な関係がある。
取引だけでなくて、出資いたしましたものについても密接な関係がある。
むしろそれを正直にIMFの中に準備会計に反映させる。
一般会計から特別会計へ持ってきたほうがより統一的に問題が把握できると、
このほうが自然である、こういう考え方でこういうふうに扱わしていただきたいというふうに考えております。
328名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 13:21:30 ID:n0bx5jIp
>>327
○渡辺武君 
いまの御答弁は、行政技術上の立場からの御答弁だと思うのですけれども、
別な角度からちょっと考えてみたいと思うんですよ。
IMFなどを通じて円が国際決済の手段として使われるという状態になった場合、
その円の国際的な信用の基礎、これは一体どこにあるのか、その点はどうお考えですか。

○政府委員(奥村輝之君) 
これは、IMFを通じなくても通じても、
円が今後国際決済の手段として使われるということにかりになった場合
――いまはごく若干しか使われていないわけでありますが、
非常に国際的に使われるようになった場合には、その信用の基礎というのは、
やはり日本の経済力、供給力、日本の経済そのものではないかと思います。

○渡辺武君 抽象的に日本の経済力といっても、これはいろいろなものの基礎になっているのだから、
したがって、国際決済の手段としての円の信用の基礎というふうに限定した場合、
そういう抽象的一般的に日本の経済力という答弁は適当でないと思うのです。

円が国際決済の手段として使われた場合の円の信用の基礎といえば、
日本の外貨準備、特にドル準備、これがやはり信用の基礎になって、
必要に応じてはドルに転換できるという点があればこそ、それが裏づけとなって、
円が国際決済の手段として流通するということになるのじゃないですか。

つまり、円が金と交換できるという状況にあれば、金が円の信用の基礎になるはずなんだけれども、
日本はそういう条件はないわけでしょう。

したがって、ドルと交換できるということが
円の国際決済手段として流通する信用の基礎になっているのじゃないかと思うのですが、どうでしょう。


329名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 13:24:06 ID:n0bx5jIp
>>328
○政府委員(奥村輝之君) 私どもは、ことばを返すようでございますけれども、
円がいま急に国際決済通貨となることを
一体無理に進めるかどうかという点が一つあると思うのですが、
その点については、むしろ無理をしないという考えを持っているのです。

その次に、そういう前提でございますが、
円がもし使われるとすれば何によって使われるかといえば、
円という通貨を持つ、あるいはその通貨で取引をするということが、
取引の安定性、あるいは日本から安いものが買えると、
こういうところに魅力があってこそ
現実の問題としては円が使われると思うのでございます。

したがって、ドルとかわろうがかわるまいが――とは私は申しませんが、
より重要なことは、日本の競争力、生産力、あるいは物の供給力
――それを安く供給できる、いつでも供給できる、通貨がいかに安定しているかというような、
まさにおっしゃるようないろいろな要因がございますが、
ドルと交換性があるということがどうかということは、
私は、たくさんある要因の中で、少しうしろのほうに来る要因ではないかというふうに思っております。
330名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 13:27:21 ID:n0bx5jIp
>>329
○渡辺武君 行政技術上の立場からいろいろ考えればそういうことになるのでしょうが、
経済学的な立場から考えれば、
これはちょうどドルが国際決済の手段として使われ、
その信用の基礎は金で、
したがって、ドルの信用が落ちるに従ってドルと金とが交換されて、
金がアメリカから急速に流出するという現象が起こったと同じように、

円が、いまは問題にならぬでしょうが、
将来、国際決済の手段として大規模に使われるという状態になってくると、
その信用の基礎は、日本の外貨準備、特にその中でもドルということになるわけで、
それは私は議論はしませんけれども、そういうことだと思うのです。
ですから、そういう意味で、

今度IMFへの出資を一般会計から外為会計へ移したということが、
外貨準備の基礎の上にIMF出資を生んだ。

そういう意味で、私は、経済学的な意味で、さらにまた行政技術的な意味でも、
一応それは了承できるような気がするんです。

 しかし、どうですか、こういう措置をとったことによって、
従来一般会計から出資していたものが、
今度一般会計から出資しなくてもいいことになったわけですね。

そうすると、一般会計の予算がそれだけいわば解放されて
別の方向に使うことができるという事態になったことは、これは認めることができましょう。

○政府委員(船後正道君) 
もしもIMFの出資が従来どおり一般会計で経理いたしておったとしますれば、
四十五年度のIMFの増資及び過去の出資の償還等の経費は、
いずれも一般会計の負担において経理するわけでございますから、
その限りにおきましては、これを外為会計の経理に移したことによって、
一般会計の予算からの負担でなくなったということになるわけでございます
331名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 13:33:48 ID:n0bx5jIp
>>318,321-323,330
○渡辺武君 
そうしますと、あなた方の計算によると、千六百三十億円という金額が
従来の方式によればIMF出資に一般会計から出されるべきものであるけれども、
今度の措置によってそれだけの額は別の方向に使うことも可能になったということですね。
そうですね。

○政府委員(船後正道君) 
それが、別に使われるというふうに解釈いたしますか、
それとも、一般会計においてそれだけ規模が増加したというふうに解釈いたしますか、
解釈の問題ではございますが、
いずれにしましても、一般会計の負担ではなくなったということは事実でございます。

○渡辺武君 まあ今度の四十五年度予算についての一般論をするつもりはないのですけれども、
私どもは、四十五年度予算の根本的な性格はいろいろありますが、
その中で、一つは、独占企業にこれが最大限に役立てられているというところにあると思いますが、
千六百何十億円の金がそれだけそういう方向に使われることが可能になったという状況だと思うんですね。

 そこで、もう一つ伺いたいのですけれども、
いままでのIMFへ出資した金額の中の円で出資した分を含めて、
現在国際的に流通している円はどのくらいありますか。

また、IMFに保有されている円ですね、これはどのくらいの額になっておりますか。

○政府委員(奥村輝之君) 
いまの御質問は、国際的に流通している円はどれぐらいあるかという点に
重点がおありのようでございますが、
IMFのいま保有している円は七百十四億円、これが国債でございます。

国債で、つまり今回基金通貨代用証券といわれるもので
IMFは保有しておるわけでございます。

それで、その次に、では円がどれだけ国際的に流通しているかという問題
になるのでございますけれども、まだ円はそれほど国際的な流通はございません。

円建ての取引をかりに取り上げてみましても、日本の輸出の一%ちょっとというところでございます。
また、香港だとかヨーロッパ、アメリカ等で現札がいろいろあるという話を聞くのでございますが、
金額はまだ非常に少のうございます。

と申しますのは、私どもは、先ほど申しましたように、
円を国際通貨として舞台に無理に押し出すか押し出さないかという点については、
無理しないという政策をとっているからこういう結果になっているわけでございます。
332名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 13:37:42 ID:n0bx5jIp
>>331
○渡辺武君 
ちょっといまの御答弁がよくわからなかったんですが、
IMFで保有している国債が七百十億円ということですか。
円通貨で保有しているものはどのくらいになっておりますか。

○政府委員(奥村輝之君) 
失礼いたしました。
七〇年本年の三月三十一日現在で円現金で持っておりますのが百十六億円ございます。

○渡辺武君 
今度、基金通貨代用証券というのを発行されるわけですね。
その発行条件、つまり期間だとか利率だとか、
こういうものは従来の国債とどういうふうに違ってくるんですか。

○政府委員(船後正道君) 
基金通貨代用証券をIMFに対して出します場合には、
従来の出資国債と同じでございまして、無利子でございます。
期間は無期限と申しますか、要求払いでございます。

○渡辺武君 
今回発行する額ですね、それから今後かなりふえるだろうと思うんですけれども、
その辺の見通しですね、これをちょっとおっしゃっていただきたいと思います。

基金通貨代用証券は今回は何億ドルになりますか。

○政府委員(奥村輝之君) 
今回は、今回の増資に伴いまして出すわけでございますが、
千二百六十五億四千万円、これを基金通貨代用証券で出すのでございます。

今後一体IMFに基金通貨代用証券にどれだけ出すかということは、
これはこの次の増資のときにきまることに相なると思います。

○渡辺武君 
現在IMFへ出資されている国債の量ですね、
IMF保有国債ということになりますか、
この量はどのくらいかということと、

それからもう一つ、従来まで国債として保有されているものが
今回の法律案によっていわゆる基金通貨代用証券というものと扱いは同じものになるのかどうか、
この辺をちょっと話してください。

○政府委員(奥村輝之君) 
いまIMFが保有しております広義のいまの国債、
これは七百十四億三百九十万円でございます。

いままで従来の規定によりまして出しておったものは、
この法律によりまして、
基金通貨代用証券として取り扱われることになっております。
333名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 14:50:31 ID:n0bx5jIp
>>332
第063回国会 大蔵委員会 第14号
昭和四十五年三月二十日(金曜日)
    午前十時四十六分開議

○阿部(助)委員 
一番最初に、いままで一般会計でIMFへ金を出しておりましたね。
これを外為から出すように変更するわけでありますが、
やはり一般会計で出していくべきじゃないかと
いう考えを私は持つのですが、
なぜここへ移さなければいかぬのか、御答弁願いたいと思います。

○奥村政府委員 
今回IMFの増資に際しまして、
従来一般会計から出資いたしておりました
これを外為会計で出資することにした理由でございますが、
まず第一は、最近におきますIMFと外為会計との取引の緊密化、一体化でございます。

これに応じまして、私どもの扱いも一元化していくという考え方でございます。

 もう少し詳しく申し上げますと、
この外為会計ができましたのは昭和二十六年でございます。

そのときの外為会計のおもな仕事は、外貨、外国為替の売買、
それと外国銀行等に対する取引、こういうことでございました。

ところが、日本は少しおくれてIMFに参加いたしましたために、
昭和二十七年にIMF加盟が行なわれた。
これに伴いまして、IMFとの間で外貨の売買が始まったのであります。

そのときに外為会計とIMFとの間の外貨の取引が始まったわけであります。
334名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 14:51:50 ID:n0bx5jIp
>>333
さらに昭和三十七年になりますと、
例の、先生御存じのGAB、
一般借り入れ取りきめというのができまして、
外為会計からIMFに対して
円貨の貸し付けをするということが行なわれるに至ったわけです。

ごく最近では、昨年でございますけれども、
SDRというものが創設せられるに至りまして、
これはまた外為会計との間で取引が行なわれるということになりました。

したがって、こういうふうな取引の基礎は何にあるかと申しますと、
これは出資でございます。

この出資の中で二五%はゴールドトランシュと呼ばれていることも
御存じのとおりだと思いますが、
七四%の部分については国債で出すわけであります。

これはIMFに加盟しておりますどこかの国が
国際収支の危機におちいって外貨がほしいというときには、
場合によっては日本の円がそれに用いられ、
引き出しが行なわれるわけであります。

そうしますと、そこに起こりますのは
スーパー・ゴールドトランシュと
呼ばれるものでございます。

このゴールドトランシュもスーパー・ゴールドトランシュも、
ともに必要なときにはすぐ外貨になりまして、私どもの手元に戻ってくる。
335名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 15:00:56 ID:n0bx5jIp
>>334
もう少し言いかえてみますと、そういうふうに出資いたしましたその裏でできましたところのものは、
外為の資産、資金の運用によって運用の対象となる。

こういうものを持つことになるわけであります。
したがって、その裏にあるこの出資が外為資金の運用として行なわれるのは適当である
という考え方を持ったわけであります。
336名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 15:05:05 ID:n0bx5jIp
>318,321-323,334
○渡辺武君 
それからもう一つは、
IMFへの出資は、国際通貨制度上金融機能そのものでございます。

七五%、これは先ほど申し上げたわけでありますが、
他国に対する貸し出しに用いられる場合には、これはかなり多いわけでありますが、
それを一般財源で処理するということは、どちらかといえば不適当で、
これはむしろ通貨代用証券を日銀に売って
ファイナンスしたほうがいい、こういう考え方でございます。

 それからもう一つは、IMFの出しました通貨代用証券は、
加盟国の都合で、ときには円現金にかえなければならぬことがございます。
しかし、これはときには不要になりまして、もう一ぺん通貨代用証券に戻る。

つまり発行と償還というものが繰り返して行なわれる。

これに対しては機動的にあるいは弾力的にこれを処理する必要があるということで、
一般会計ではむしろ不適当であるということで、
今回外為会計から出資をするというふうにお願いをいたしておるわけであります。


○阿部(助)委員 
しかしこれは第十条の七に、「国債整理基金特別会計法第二条第二項の規定の適用については、
国債とみなさない。」というけれども、
この規定については適用がないといえども、

やはりIMFへ出したものは、これは国債には違いないんじゃないですか。どうですか。
皆さんがみなそうとみなすまいと、やはりこれは国債には違いないんじゃないですか。
337名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 15:21:23 ID:n0bx5jIp
>>336
○奥村政府委員 
国債の中にはいろいろなものがございまして、私先ほど御説明申しましたように、
これも一種の広義の国債と呼べないことはないと思うのです。
しかしその国債の性質たるや、通常の国債とは非常に違う。

出しておいたものが、どこかの国の必要によりまして、IMFの手元に出してある、
先生のおことばによれば国債が、いつ何どき円に交換してほしいという要求が出るかもしれない。

しかしまたそれはぐるぐる回っておるものでございまして、
またそれを戻してくるということで、しょっちゅう回転しているわけなんです。

もともと借り入れとか何とかという問題ではなくて、
通貨の代用としてこの国債を出しておる。
そして必要があれば円にかえる。
また必要がなければ基金通貨代用証券にかわる。
こういうようにぐるぐる回っておるものなんです。

しかもそれは、かりに円を出しましても、
その円は外国の当局によりまして、
すぐ外貨にかえてくれということをいってくるわけです。
円がふえないわけです。

国債についてもいろいろな議論がある。

あるときには円が出てインフレになるじゃないかという議論が私はあると思いますけれども、
この基金通貨代用証券というものは、
そういうことでかりに円に直されましても、
すぐ相手国はドルにかえてくれ、こういう話になってまいりまして、
円は外為会計にもう一ぺん戻ってくるわけであります。

したがってインフレ的な要因は全然ない。

広い意味の国債にはいろいろなものがございますけれども、
まさにこれは日本銀行に売却して一時的なファイナンスを受けるにふさわしい、
そういう基金通貨代用証券である、そういうふうに考えております
338名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 15:23:18 ID:n0bx5jIp
>>337
○阿部(助)委員 
インフレ的要素はない、こうおっしゃるのは、外国が円を引き出す。
そうした私の言う国債をIMFへ出しておる。
ところが円をIMFからもらっていった国は、あなたのお話だとすぐドルに交換する、

こうおっしゃるけれども、
いままではそうだったかもわからないが、これからかりに円がもっと強くなる、
場合によって切り上げの可能性すら出てくるというようなことになれば、
だれも円をドルにかえるというばかはいないんじゃないですか。

あなたのおっしゃるのは、
ただ、いままでは円を持っていっても、その国々はすぐ使いやすいドルに交換してきた
という事実は私も否定するものではないけれども、
これからはたしてそうなるかどうかという保証はどこにあるのです。
339名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 15:25:15 ID:n0bx5jIp
>>338
○奥村政府委員 
いままで確かに円は外国にすぐドルにかえられました。

これからどうかということになるのですけれども、
円を引き出してこれをためておいて、
万一のときにもうけようというようなときに引き出しが起こるのじゃないわけです。

すぐ使うということで起こってくると私は思うのです。

 それからもう一つ、
かりに百歩譲りまして円が使われるということになりましても、
その円はほどなく戻ってくるわけです。

いままでのIMFの持っておる各国通貨の資料を見ましても、
出たり入ったり出たり入ったりというのが非常に多くて、ほどなく戻ってくる。

いわば短期的なものである、ぐるぐる回っておるものであるというふうに私は考えております。
要するに外貨が必要である、どこからか買うことが必要であるからこそ、
IMFからどこかの国の通貨を引き出すのであります。
340名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 15:27:48 ID:n0bx5jIp
>>339
○阿部(助)委員 
あなたのお話を聞いておると、私はわからないのですが、
それなら何も、ドルを引き出せばいいものをなぜ円で引き出すのですか。

○奥村政府委員 
いまは世界の決済通貨として一番よく使われているのはドルでございます。

もちろんそのドルを引き出してもいいのですけれども、
IMFの仕組みというものは、
各国がIMFに自分の国の通貨を出し、
そして強い通貨を出した国は――円でもいいのです、マルクでもいいのです、
そのほかの通貨でもいいのですけれども、

その強い国の通貨を引き出して、その国の責任で、その引き出した国が何に使うか、
為替市場の介入操作に使う、そのときに必要な通貨にかえてほしい、
こういう段取りになるわけでございます。

段取りはそういうことでございますので、日本は円を出しておる。

したがって円を引いてドルに直してもらう、こういう話になる。
これは円だけでなくて、ほかの通貨もそうでございます。
341名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 15:30:39 ID:n0bx5jIp
>>340
○阿部(助)委員 
だから私はあなたの話が理解できないのですが、
きのうおいでになった課長さんのお話でも、
かりに円を――最近だいぶ出ていますね。
九百三十億くらい引き出されているのじゃないですか。
そうだけれども、それはほんとうのワンタッチですぐドル等にかえられる、
こうおっしゃるのですが、それならそんなめんどうくさいことをしないで、
初めからドルをIMFからお借りになったらいいじゃないですか。

○奥村政府委員 
先ほどから申しておりますように、これはIMFの仕組みというものをまず御理解いただきたい。

各国が、日本は円を出す、ドイツはマルクを出す、フランスはフランを出す、イタリアはリラを出す、
そしてIMFは余裕のある国の通貨を使わせるわけです。

それを使わせるということは、
それをIMFから引き出しまして、その国へ持ってまいりまして、
イタリアならイタリア、日本なら日本へ持ってまいりまして、介入通貨とかえてもらうわけです。

介入通貨はいまはドルなんです。
だからドルにかわるということを申し上げておるわけです。

○阿部(助)委員 ドルとポンド……。
○奥村政府委員 このごろはポンドはあまり使われておりません。
○阿部(助)委員 安いから……。
○奥村政府委員 はい。
342名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 15:33:58 ID:n0bx5jIp
>>341
○阿部(助)委員 
だけれども、その場合にやはりこれはすぐその国がかえなければならぬという義務は
何もないわけでしょう。

○奥村政府委員 
日本は御存じのように昭和三十九年に八条国になりまして、
日本の円で非居住者が持っておるものについては、
これはドルにかえる、外国の通貨にかえるという交換性を与えたわけでございます。
したがってIMFとの取引においてもドルにかえるということの仕組みになっております。


○阿部(助)委員 
外国がIMFから円を持っていったとしますね。
そうするとその国は必ずしもドルにかえなければならないという義務づけはないのじゃないか、
私はこう言っておるのでして、
それはよござんすが、そのIMFへ証券を渡しておる。
円を出す場合に、外為証券を持っておる外為がIMFに円を渡すわけですね。
――わかりませんか。外国がIMFへ借りたいということで申し込む。

そこの国が円を持っていく場合に、日本は証券を渡してあるわけだから、
証券を日本に持ってきて円を持っていくわけでしょう。それを外為がやるわけでしょう。

○奥村政府委員 
IMFに国債で出してあるのが七四%ございます。
それを、そういうふうな事情がございましたときには、
IMFは日本に対して円にかえてほしい、現金にかえてほしいということをいってまいります。

私のほうはそれは円にかえてやる。
ただそのときに、出してあるものが七四%分は基金通貨代用証券でございます。
これを日本銀行に渡しまして、そして円を調達して、それをIMFに出すわけであります。
343名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 15:36:05 ID:n0bx5jIp
>>342
○阿部(助)委員 
だから私の言ったとおりなんでしょう。
そうすると基金通貨代用証券は外為を通していくかどうか。
まあ日銀に入りますね。
そうするとこれはやはり日銀の日銀券発行の担保となるのじゃないですか。

○奥村政府委員 
ちょうどSDRについてお願い申し上げましたように担保になることになっております。

○阿部(助)委員 
だから結局は、規定づけで国債であると皆さんが認めようと認めまいと、
その限りにおいては国債と同じ機能を果たすだろう。
そうすると皆さんが、この前御説明においでになった方も、
あなたもいまインフレの要素は全然ないとおっしゃるけれども、
インフレの可能性を持つのではないか。

現にいままで物価値上がりの原因はいろいろな要因があったろうと思いますけれども、
四十年から国債を発行してきた歴史、まさに物価値上がりの歴史だろうと思うのであります。

そういう点でこれが絶対にインフレの要因にはごうまつもならないということはないのじゃないか。
344名刺は切らしておりまして:2009/02/22(日) 15:38:25 ID:n0bx5jIp
>>343
○奥村政府委員 
日本は、先ほど申しましたように
外貨を証券のかわりに相手国に渡すわけでございます。

だから外貨だって日本銀行の持っているものについては同じでございます。
外貨が証券にかわるだけだともいえるわけであります。

したがって、厳密なインフレ論というのは、
なかなかいろいろ範囲があるものでございますから、
一がいな議論というのはむずかしいと思いますけれども、
これによって非常に御危惧になっておるような
物価上昇等の結果をもたらすようなインフレにはならない。

 もう一つは、私が申し上げておきたいと思いますのは、
外国が、外国の都合によって、IMF体制というものがあるにしましても、
たまたま日本にIMFを通じてこういうかっこうの短期金融を持ち込んできたからといって、
そのために一般財源を使うということは非常に不適当である。

むしろそちらのほうからそういう議論がいままでから出されてきたわけであります。
345名刺は切らしておりまして:2009/02/23(月) 12:54:35 ID:1QbHing+
あ〜あ・・。
346名刺は切らしておりまして:2009/02/23(月) 14:28:32 ID:8SbmLFfy
>>1
4−1 国際通貨基金(IMF)協定(抜粋)

第1 条 目的
国際通貨基金の目的は,次のとおりである.
(i)国際通貨問題に関する協議及び協力のための機構となる常設機関を通じて,
通貨に関する国際協力を促進すること.

(ii)国際貿易の拡大及び均衡のとれた増大を助長し,
もって経済政策の第一義的目標たる
全加盟国の高水準の雇用及び
実質所得の促進及び維持並びに生産資源の開発に寄与すること.

(iii)為替の安定を促進し,加盟国問の秩序ある為替取極を維持し,
及び競争的為替減価を防止すること.

(iv)加盟国問の経常取引に関する多角的支払制度の樹立と
世界貿易の増大を妨げる外国為替制限の除去とを援助すること.

(v)適当な保障の下に基金の資金を加盟国に利用させ,
こうして国内的又は国際的の繁栄を破壊するような措置
に訴えることなしに
国際収支の失調を是正する機会を供することにより
加盟国に安一心感を与えること.

(vi)前諸号に従って,
加盟国の国際収支の不均衡の持続期間を短縮し,
且つ,その程度を軽減すること.
基金は,いかなる決定をするについても,
本条に掲げる目的を指針としなければならない.

第3 条 割当額及び出資
第2 項 割当額の調整
〔略〕割当額の変更には,総投票権数の5 分の4 の多数を必要とし,
また,加盟国の同意なしにはその割当額を変更しない.
347名刺は切らしておりまして:2009/02/23(月) 14:32:35 ID:8SbmLFfy
>>253,303,318,321-323,330
第3 項 出資―その払込の時期,場所及び形式

(a)各加盟国の出資額は,その国の割当額と同額とし,〔略〕
(b)各加盟国は,最小限として,次のもののうち少ない方を金で払い込むものとする.
(i)自国の割当額の25%
(ii)〔略〕自国の金及び合衆国ドルの公的純保有額の10%
(c)各加盟国は,自国の割当額の残額を自国通貨で払い込むものとする.
348名刺は切らしておりまして:2009/02/23(月) 14:35:01 ID:8SbmLFfy
>>347

第4 条 通貨の平価 ′
第1 項 平価の表示
(a)各加盟国の通貨の平価は,共通尺度たる金により,
又は1944 年7 月1 日現在の量目
及び純分を有する合衆国ドルにより表示する.

第2 項 平価を基礎とする金の買入れ
基金は,加盟国による金の取引のために,
平価の上下のマージンを定める.加盟国は.
平価に所定のマージンを加えた額をこえる価格で
金を買い入れ,
又は平価から所定のマージンを差し引いた額未満の価格で金を売ってはならない.

第3 項 平価による相場を基礎とする外国為替取引
加盟国の領域内で行われる
加盟国通貨間の為替取引の最高及び最低の相場は,
平価による相場との問に次の差があってはならない.

(i)直物為替取引の場合には,1%をこえる差

(ii)その他の為替取引の場合には,
直物為替取引のためのマージンに基金が
合理的と認めるマージソを加えたものをこえる差

第4 項 為替の安定に関する義務
(a)各加盟国は,為替の安定を促進し,
他の加盟国との秩序ある為替取極を維持し,
且つ,為替の競争的変更を防止するために,
基金と協力することを約束する.

(b)各加盟国は,この協定に合致する適当な方法によって,
自国の領域内では自国通貨と
他の加盟国の通貨との間の為替取引が
本条第3 項に基づいて淀められる限度内においてのみ
行われるようにすることを約束する.

加盟国の通貨当局が国際取引の決済のために
本条第2 項に基いて基金の定める限度内において
事実上自由に金を売買しているときは,
その加盟国は,この約束を履行しているものとみなす

第5 項 平価の変更
(a)加盟国は,基礎的不均衡を是正しようとする場合を除く外,
自国通貨の平価の変更を提議してはならない.
349名刺は切らしておりまして:2009/02/23(月) 15:41:45 ID:8SbmLFfy
>>1
W.IMFの評価と問題点
(1)IMFの経済政策の問題点
[背景]1990年代からの相次ぐ危機*発生に伴い融資政策、     
支援方式、経済処方箋への批判高まる
*メキシコ危機(1994年)、アジア危機(1997/98年)、ロシア危機(1998年)、トルコ危機(2001年)、
アルゼンチン危機(同)

[特徴・問題点]
@一般的なIMFのプログラムにおける経済処方箋では、
短期の金融指標収支等重視(過度のデフレ政策)、
中長期的な成長に資する政策は軽視

Aコンディショナリティでは中・長期的な視点で取り組むべき構造改革
(国営企業民営化、銀行リストラなど)を組入れ、
わずか短期間(半年-1年以内)での実施を要求

B「画一的」経済処方箋:各国の独自の社会・経済構造をあまり考慮せず、
一律に金融・財政指標の適用

C共通する経済政策:自由市場主義、資本の効率的配分など市場至上主義
(危機発生後の急速な民営化、銀行リストラ等景気や雇用面で打撃)

DIMFは世界銀行とともに米国政府、とりわけ財務省の意向に沿った政策
(「ワシントン・コンセンサス」)

E対象国によって支援の取扱いが大きく異なり、
政治的に支援方針決定(「ダブル・スタンダード」)
 (緩やか)1990年代のメキシコ、ブラジル
 ⇔(厳格)2001年以降のアルゼンチンなど

・「ポスト・アジア危機」(2001)=トルコ、アルゼンチン危機発生までの政策誤り 
→ 通貨・金融政策のミスアラインメント

◎「失敗」の実例
@アルゼンチン
危機前:『カレンシーボード制』*1+(金融政策)+資本取引自由
危機発生後:(「変動相場制」)+金融政策(柔軟)+自由な資本取引

Aトルコ
危機前:(『クローリングペッグ』*2)+金融政策+資本取引自由
危機発生後:(「変動相場制」)+金融政策(柔軟)+(自由な資本取引)
*1:括弧内は自由度がないもの(政策的対応の自由度が小さいもの)
*2:『疑似カレンシーボード』(国内純資産制限に伴う金利上昇)

「国際金融のトリレンマ」=「矛盾する三位一体(Impossible Trinity)」
『資本移動の自由(資本取引規制なし)』+
『為替相場の安定(固定相場制)』+
『独立した金融政策(国内の目標達成自由度)』 
の同時達成は不可能(Obstfeld&Tayler)→ 通貨危機の基盤形成
350名刺は切らしておりまして:2009/02/23(月) 15:45:52 ID:8SbmLFfy
>>349
(2)経済政策面の問題点
@金融面での問題
・外貨流動性の危機と金融機関の不良債権の関連性は不明確
 (IMFの経済プログラムの金融機関の脆弱性の指摘 ⇒
 コンディショナリティとして再編・リストラ策(中長期的課題)を短期達成要求
:金融機関の不良債権を抱える例は先進国[典型例:  日本]でもあり、
その国の外貨流動性が逼迫とは別問題

 ⇒ 不良債権を抱える地場銀行に代わり外資系銀行の進出を支援(?)
[参考:米国の外資開放要求]

A金融政策(特に通貨防衛策としての金利引き上げ)は有効か
(高金利政策を継続による当該国の信認を維持し、
インフレ防止や資本の国外流出を引き止める手段として
有効であるとの新古典派的な考え方に基づき、高金利政策を継続)
⇒ 場合により有効、危機時(緊急時)には無効 
⇒ 危機時のスタンドバイのコンディショナリティには不適切

・国際資本移動により先進国金利水準など
世界市場での戦略に依存(エマージング当該国の金融政策は無力)

B民営化政策の有効性
・IMFプログラムでの民営化の根拠
(「政府の財政支出の増加に伴う財政赤字要因により、
公的債務返済リスクが高まる」)
:「企業の効率的な運営や資源の効率的配分は国営・公営ではなく、
民間企業の方がより適切である」との前提
⇒ しかし、「民営化」が形式的である場合、
単なる株式の国から国民や従業員への移転であり、
業務の実態が大幅に効率化されるとは限らず(例:チェコ、ロシアなど)、
資本蓄積の低い途上国では国営企業による資源集中投資が有効な場合あり 
351名刺は切らしておりまして:2009/02/23(月) 21:02:17 ID:tHcO3Yw9
内容を噛み砕く能力の無いコピペ馬鹿はニュー速+に帰れ。
352名刺は切らしておりまして:2009/02/23(月) 21:46:58 ID:4L/vYJDp
いやいやどうして>>318〜の
当時の議事録のやりとりは面白かった。
どうせdat落ちしていくから、あえて張ったんじゃないかなぁ〜
353名刺は切らしておりまして:2009/02/23(月) 23:39:23 ID:gY86G+vs
>>352
yes.
354名刺は切らしておりまして:2009/02/24(火) 14:21:02 ID:y47mo1Bb
>>347
「第三項 出資ーその払込の時期、場所及び形式
  (a)各加盟国の出資額は、その国の割当額と同額とし、
その加盟国が第二十条第四項(c)又(d)に基いて
基金から通貨を買い
入れる資格を有するに至る日以前に、
適当な寄託所でその金額を基金に払い込むものとする。

 (b) 各加盟国は、最少限として、次のもののうち少ない方を金で払い込むものとする。

(1)自国の割当額の二十五%

  (1) 基金が近く為替取引を開始することができる旨を
    第二十条第四項(a)に基いて
    加盟国に通告する日における
    自国の金及び
    合衆国ドルの公的純保有額の十%各加盟国は、
   自国の金及び
   合衆国ドルの公的純保有額の決定に
   必要な資料を基金に提供するものとする。
   
 (c) 各加盟国は、自国の割当額の残額を自国通貨で払い込むものとする。

 (d) 加盟国の領域が敵国に占領されているため
    前記の(b)(2)に掲げる日における
    その国の金及び
    合衆国ドルの公的純保有額を確めることができないときは、
   基金は、その額を決定するため適当な代りの日を定める。

    この日が第二十条第四項(c)又は(d)に基いて
   その国が基金から通貨を買い入れる資格を有するに至る目の後である場合には、
   その公的純保有額が確められたときに
   その国と基金との聞で適当な調整を行うことを条件として、
    基金及び当該加盟国は、前記の汲ノ基く金の払込を
    暫定的に行うことについて協定し、
    当該加盟国の出資の残額は、その国の通貨で払い込まれるものとする。」
355名刺は切らしておりまして:2009/02/24(火) 14:33:44 ID:y47mo1Bb
>>318,327,334,354
出資は、
通常、二五パーセントを金、
七五パーセントを出資する加盟国の通貨によってなすことを要求される。

さいしょの出資については、その国の純準備がすくないときは、
二五パーセントの金による出資の割合をさげることができる。

また、割当額の増加にあたっては、純準備が非常にすくない、
すなわちあたらしい割当額以下のときは、
基金は二五パーセントの割合をさげる権限をあたえられているが (三条四項(a))、
これまでそうしたことはない。

一九五入年までは、加盟する国の金の支払能力は、
その国の金および合衆国ドルの保有額によって判断されていたが、
多くの加盟国の通貨の交換性が回復されると、
すべての交換可能通貨の保有も考慮されることになった。


 加盟国が金を払い込む寄託所(despotsitary)は、
国際通貨基金規程(E-1)にもとづき、
ニューヨーク連邦準備銀行、イングランド銀行、フランス銀行およびインド準備銀行とされている。

基金の慣行として、
金の払込みは、純度○・九九五以上で、重量四〇〇オンスの延捧でなければならないとされている。
金貨は受理されない。

純度または重量がこの基準よりもひくい棒を基金に引き渡すと、
これを所定の純度または重量とするため、基金が測定する額の金を払い込まなければならない
 
356名刺は切らしておりまして:2009/02/25(水) 23:03:25 ID:47sx6Cdv
IMFには苦い経験がある。
97年のアジア通貨危機の際に、タイやインドネシア
などへの支援基金が不足し、ヘッジファンドの空売りや
現物売りに対抗できなかったこと
画一的な緊縮政策を強いる条件を貸したために、
かえって失業率が上昇するなどの混乱を招いたこと、である。

IMFは"最後の貸し手になるか"
統治改革でぶつかる各国の思惑
週刊ダイヤモンド 2008.12.13 70p
357名刺は切らしておりまして:2009/02/25(水) 23:35:03 ID:IFmbewjy
↓今日の読.売.夕刊の四コマ漫画。
古.屋.兎.丸という無知な漫画家らしい。
(この漫画家のブログは上記名前から「.」を抜いてググってね。)

1コマ目
(中川らしき人物が酩酊状態で)
「あの〜〜・・・・・・・・・・・・ふう〜〜」

2コマ目
テレビを見ていた両親
父親 「お酒で失態なんて中川さん バカだなぁ・・・」
母親 「日本人として恥ずかしいわ」

3コマ目
子供 「でも今回日本は最大9兆円も貸せるってIMFに約束しちゃったんだよ」
   「世界的不況で返してもらえるかどうかわからないのに国民一人当たり約7万円だよ!」

4コマ目
(テレビ画面の中川が眠りこけて『zzz・・・』)
(両親がテレビに背を向けて怒り呆れた様子)
父親 「ママ ビール」
母親 「私も」
(子供がジュースをコップに注ぎながら)
子供 「飲まなきゃやってられないって話でしょ!」
358名刺は切らしておりまして:2009/02/26(木) 14:24:44 ID:Eyxr0ii1
>>303
参考になりました・。
359名刺は切らしておりまして:2009/02/26(木) 14:58:41 ID:fPzspVHG
昔、IMFってのはいろんな国がお金を出し合って困ってる国を助けるための組織だと思ってたよ。
IMFは凄いなあ立派で優しいなあってかんじでな。

でも、IMFって世界銀行グループと対になった国をのっとるための機関らしいね。
困った国に金を高利で貸し付けて、その国の事業を民間にやらせたりする恐ろしい機関だってな。
IMFに乗り込まれたらもうその国はアメリカの言うがままの奴隷国家になるんだろうな。
360名刺は切らしておりまして:2009/02/27(金) 07:44:12 ID:uZns+BSK
世界の財布だろ。
10兆円とか帰ってくるわけ無いだろ。
IMFだから大丈夫とか言ってる奴はアホすぎ。
361名刺は切らしておりまして:2009/02/27(金) 08:55:01 ID:CF70cV9X
国内の会社はどんどん逝くけどまだまだ支援して国ごと逝っくよー!
362名刺は切らしておりまして:2009/02/27(金) 14:35:30 ID:JPi7eDWC
>>303
5. Maturity.
第5 項 満期
(a) Except as otherwise provided in paragraph 9(b),

(a) 第9 項(b)に従い別に定められる場合を除き、

each drawing under this agreement 
本取極に基づく個別の引出しは、

shall have a maturity period of three months 
3 ヶ月を満期とする。

; provided that, effective upon the giving of notice by the Fund
at least 5 business days (Tokyo) prior to the applicable maturity date for any drawing,

ただし、引出しに適用される満期日に先立ち少なくとも5 営業日(東京)前に
IMF が通知を行うことにより、

the maturity of such drawing, or of any part thereof, shall be hereby extended for periods of three
months each
当該引出し又はその一部の満期は、3 ヶ月毎の期間において延長される。

; and provided further that the total period that any drawing remains outstanding shall not exceed five years.
更に、いかなる引出しについてもその残高が存在する期間は5 年を超えないものとする。
363名刺は切らしておりまして:2009/02/27(金) 15:28:51 ID:JPi7eDWC
>>362
(b) The Fund shall repay the principal

(b) The Fund shall repay the principal amount of each drawing

or relevant part thereof on the maturity date

applicable to that drawing or part thereof pursuant to subparagraph (a).
(b) IMF は、個別の引出しの元本の額又はその一部を、
本項(a)に基づく当該引出し又はその一部に適用される満期日に返済するものとする。

thereof

[副]((形式))

1 それの, それについて.

2 それから, それが原因で. ▼特に法律文書で用いる.

章・法それの, その,(of that [it]); その事から(→hereof).
・ these projects and the costs 〜
これらの事業とその費用.

[形](…に)適用[応用]できる((to ...));適切[適当, 妥当]な, 当該の

364名刺は切らしておりまして:2009/02/27(金) 20:27:39 ID:VQ7kgmLm
>>303
>日本が円で支払います

ん?円で支払う?

>円高の今ドル→円に換えると大損。てか、世界経済に大迷惑。

でも、円で支払うんでしょ?

それで最近円安なの?
365名刺は切らしておりまして:2009/02/27(金) 20:32:44 ID:d1NZaZRc
>>364
303の修正版

Q "10兆円"なんて金どこにあるんじゃあ。
A 日本銀行。

Q 1000億ドルはどこにあるの。
A 外貨準備金の一部の1000億"ドル" 

Q どうやってIMFにお金を貸すの?
A IMFが必要なSDR分を日本が円で支払います。
  IMFから、その分の債券をもらいます。

Q SDRって何?
A 加盟国が国際収支不均衡となった場合に、
  外貨を豊富に保有している加盟国から、
  外貨の融通を受けることができる権利

Q 借り手の国には、どこからドルを貰うの?
A SDRと引き換えに外貨準備金から。

Q お金はどのように戻ってくるの?
A 原則として、元本は円、利子はSDR。

Q そんな金あるんなら国内に回せや。
A 多額の円をドルに替えると、市場が混乱する。
  財政法上、ドルを国家予算に組み込むことが出来ない。

Q IMFに貸した金は返ってくるのかよ。
A 焦げ付いた資金はIMFが補てんする。
  100%とは言えんが二国間融資よりは遥かに安全。

Q IMFに貸したお金の金利は。
A 個々の借り入れに対してSDR 金利(現在0.56%)が適用される。

日本政府と国際通貨基金との間の融資取極(仮訳)
ttp://www.mof.go.jp/jouhou/kokkin/imf_210214.pdf
366名刺は切らしておりまして:2009/02/27(金) 20:57:38 ID:VQ7kgmLm
>>365
結局、
日本はIMF経由で円建てで融資するので貸し倒れや為替差損のリスクが少なくて済むということですね。
当初言われてた、「死蔵されている米国債の有効活用」という話はなくなったということでおk?

それと、一時的にせよ日銀が10兆円を融通(という言い方が正しいかわかりませんが)するのだから、
円安に振れるのも当然と考えておk?

確実に返済されるなら文句もないけど、
万一返済されなかった分についてはIMFへの出資に振り替えるなどの契約はしてるのでしょうかね?
それなら、まあ、悪くもない条件だと思いますね。
367名刺は切らしておりまして
>>365-366

日本政府はIMFの要請を受けて
IMFの口座に日本円で希望された金額に相当するお金を振り込みます。

そして、IMFはそれを債権国にばら撒くのですが、
その時もばら撒くのは債権国の希望する金額に相当するSDR建て債権。

IMFはそのSDR建て債権を、債権国に対し
日本通じて基軸通貨である$に換えてくれるよう促すそうです。
その要請を受けて、日本は債権国に対し
外貨準備金の$を使って基軸通貨に換金してあげます。

従って、お金の流れは次のようになります。

日本⇒IMF 円からSDRへ

IMF⇒債権国 SDR建て債権を渡し日本で$に変えるように指示

債権国⇒日本 債権を$に換金依頼

日本⇒債権国 外貨準備金から$を出す

日本⇒IMF SDRを円に換金

>日本⇒債権国 外貨準備金から$を出す


日本経済新聞 2008年11月13日 朝刊

 IMFに外貨準備を貸し付ける具体的な手法は今後詰める。外貨準備のうち十兆円程度は
預金を保有しているため、当面はこれを充当する。保有している米国債などを売却すれば、
米長期金利に悪影響を与える懸念もあるため、米国債を貸し、IMFがそれを担保に資金調達
する仕組みなども検討する方向だ。
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日本経済新聞(Nikkei)によると、
政府は外貨準備から米財務省証券(米国債)の形でIMFに貸し付け、
IMFは資金不足に陥った場合にこれを担保に資金調達を行うことになる。
http://www.afpbb.com/article/economy/2538662/3519585

──IMFに貸し付ける場合、市場が混乱するようなことはないのか。

貸し付けの具体的な手法は、これまでの例にならいつつ、
IMFと協議することになるが、
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一度に多額の資金を動かすことによって市場が混
乱することがないような仕組みにするのは当然である。

市場を混乱するかたちでの外貨準備の振り替えはしない
玉木林太郎 ●財務省国際局長

週刊ダイヤモンド 2008/12/13号 71p

外 貨 準 備 等 の 状 況 (平成21年1月末現在)
ttp://www.mof.go.jp/1c006.htm
 平成21年2月6日 財    務   省