【航空】日本航空(JAL):4―12月経常赤字260億円、ビジネス旅客が急減…通期の経常損益も赤字の公算 [09/02/06]

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◆日本航空、通期で経常赤字630億円を予想−第3四半期の旅行部門は減収増益

 日本航空(JL)は通期の連結業績について、経常損益では当初予想していた50億円の黒字から一転、
630億円の赤字に転落する見通しに下方修正した。通期での赤字は2006年3月期以来3年ぶり。すでに、
2009年3月期第3四半期(2008年4月1日〜12月31日)の連結業績で、営業費用を 3.1%減の1兆5681億円
と絞ったものの、需要の急減などにより営業収益が8.3%減の1兆5593億万円と大幅に減少。営業損益は
88億円の赤字(前期:825億円の黒字)、経常損益は256億円の赤字(前期:792億円の黒字)、純損益は
19億円の赤字(前期:204億円の黒字)となっている。

 第3四半期の期中にJLは、国際線では路線の見直しに加え、北米線や中国線などで機材の小型化を
進めたことから、座席供給量を4.5%縮小。しかし、レジャー需要が低迷したほか、第1四半期までは好調で
あったビジネス需要や海外発の需要が景気後退の影響を受け、秋以降に低迷。需要をあらわす有償旅客
キロは12.5%減となり、有償座席利用率(ロードファクター)も6.1ポイント減の65.8%となった。ただし、国際線
旅客収入については、プレミアム戦略による上級クラス比率の拡大、運賃や燃油サーチャージの引き上げ
などの結果、単価が13.8%増となり、国際線旅客収入自体も0.5%減の5702億 500万円にとどまった。国内線の
旅客収入は0.4%増の5520億1700万円であった。

 旅行企画販売事業では、ジャルパックが需要低迷により減収減益。一方、ジャルツアーズは、商品構成を
低価格商品にシフトした結果、単価はやや減少したものの、集客人数が全方面で前年を上回り、生産性向上の
施策などの効果もあって増収増益を記録。合計の売上高は12.6%減の2915億100万円、営業利益は63.7%増
の17億5800万円となった。

 なお、2009年度の計画についてJLでは、需要の先行きが見通せないことから3月中旬までに策定する方針。
この計画策定にあたっては、現中期計画にもとづいて推し進めるコスト構造改革の深化、需要や競合会社の
動向などを見極める考えだ。また、2010年度以降については、成田と羽田の再拡張の予定を踏まえて2009年度
半ばまでに発表する予定だ。

▽JL、2009年3月期通期予想
(項目/新予想/前予想/増減額)
売上高/1兆9770億円/2兆930億円/1160億円減
営業損益/370億円の赤字/280億円の黒字/650億円減
経常損益/630億円の赤字/50億円の黒字/680億円減
冬期純損益/340億円の赤字/130億円の黒字/470億円減

▽ソース:TRAVEL VISION (2009/02/09)
http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=39770
▽JAL プレスリリース
JALグループ 平成21年3月期 第3四半期連結業績の概況について
http://press.jal.co.jp/ja/release/200902/001115.html