米航空大手の2008年12月期決算が出そろった。国際線を運航する5社の最終損益は
合計で191億ドル(約1兆7200億円)の赤字となり、米同時テロの影響で業績が
悪化した02年12月期を上回る赤字幅となった。
個人旅行や企業の出張見合わせで旅客需要が落ち込んでおり、合理化が追いつかない。
生き残りをかけて再編を模索する動きが活発になりそうだ。
5社は07年12月期に合計で34億ドルの純利益を計上。直近1年間の最終損益の悪化幅は
225億ドルにのぼる。
テロの影響で業績が悪化した02年12月期の赤字合計(約90億ドル)を大幅に上回る。
08年前半には原油相場の高騰でジェット燃料の調達費が増大。秋以降は米金融危機の
影響で、減便や人員削減効果を上回る速度で需要が減退した。
需要冷え込みを象徴するのが搭乗率の低下だ。
業界4位のコンチネンタル航空では米国内の主要路線で0.9ポイント、国際線では
1.2ポイント低下。
ソースは
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090130AT2M3001730012009.html