京都府と京都市、京都商工会議所は28日、今秋にも「知恵と力の博覧会」を市内で開催すると発表した。
京都企業の工場・工房の一般公開や、自治体や企業が所有する美術品や文化財の展示を2―3週間の
開催期に集中させることで観光客を一気に囲い込む狙い。新たな雇用創出にもつなげ、低迷する地元
経済の起爆剤にしたい考えだ。
同日、山田啓二府知事と門川大作市長、立石義雄会頭が記者会見して発表した。今春にも3者と観光
関連団体らが連携し、博覧会の実行委員会を立ち上げ、 10―12月に予定している開催期までに詳細を
詰める。山田知事は記者会見で「京都が全国に発信していく力はまず観光。開発型の京都の技の蓄積を
見てほしい」と話した。
今後、3者が連携し、500カ所を目標に参加事業所や施設を募る。企業の協力を得て、工場、研究所といった
施設や保有する絵画などの美術品の公開を求める。また神社仏閣などにも非公開の文化財や庭園などの
公開で協力を要請するほか、例年開催されている観光イベントなども博覧会の時期に開催を合わせ、相乗効果
を狙う。
博覧会では伝統工芸技術の実演や体験教室などのイベントも計画。低迷する伝統産業の技術者の一時的な
雇用対策とする狙い。また美術品の警備などで新規雇用にもつなげる。企業の協賛なども含めた総事業費は
1億円程度になる見通しだ。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/01/29)
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news004745.html