米銀大手ウェルズ・ファーゴが28日に発表した2008年10−12月期決算は、純損失が25億
4700万ドル(約2280億円)となり、赤字に転落した。米銀大手4社の同期決算が出そろい、
シティグループなど3社が赤字で1社が大幅減益と、米金融業界の厳しい経営環境が浮き彫りになった。
ウェルズは救済合併した米銀大手ワコビアの純損失が約112億ドルに膨らんだ。比較的健全な
財務体質を誇ってきたが、信用不安の長期化で今後は経営基盤の不安定化も懸念されそうだ。
シティは純損失が82億9400万ドルと、5・四半期連続で赤字となった。信用収縮に絡む損失など
計約121億ドルを計上。国際的な銀行業務が柱の中核事業と、売却も検討する非中核事業の2部門
への分割を決め、総合金融路線からの転換に追い込まれた。
バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)も純損失17億8900万ドルと赤字に転落。救済合併した米証券大手
メリルリンチはサブプライム住宅ローン問題関連の資産を多く抱えており、純損失が約153億ドルに達した。
JPモルガン・チェースの純利益は前年同期比76%減の7億200万ドル。サブプライム関連などの
評価損が29億ドルに上り大幅減益となった。
▽ソース:47NEWS (2009/01/28 23:26)
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009012801000871.html