門司税関は27日、2008年12月の九州経済圏(九州7県と山口・沖縄県)の貿易概況(速報)を
発表した。輸出は4567億円で自動車などの減少が大きく、前年同月比37.5%減。前年比較できる
1980年以降で最大の減少率となった。輸入は5729億円で同26.0%減。08年通年は上半期の伸びに
より、輸出、輸入ともに過去最高を更新した。
12月の輸出はほとんどの品目で前年割れした。主力の自動車は728億円で同59.7%減、このうち
米国向けは同62.5%減、EU向けは同78.3%減だった。地域別では米国向けが同37.2%減。アジア
向けも3カ月連続のマイナスだったが、アジア向けの半導体等製造装置は6カ月連続プラス。
輸入は原粗油が1701億円で同48.8%減。原油価格の下落と輸入数量の減少が響いた。
通年は輸出が8兆965億円で前年比0.3%増、輸入は9兆2797億円で同16.4%増。秋まで大幅な伸びが
続いた結果、輸出は7年連続、輸入は6年連続プラスだった。ただ、下半期の輸出は7.5%減。2001年
下期以来の前年同期割れとなった。
▽ソース:NIKKEI NET (2009/01/28)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090127c6c2702a27.html