日立市の茨城港日立港区(旧日立港)に東京ガスが県内初のLNG(液化天然ガス)の備蓄基地を
建設する計画であることが28日、明らかになった。30日に東京ガスが発表する中期経営計画に
盛り込まれる。実際の稼働時期は今後の経済情勢などを踏まえて最終判断されるが、
エネルギー基地の進出は、県内への企業立地の大きな追い風になる可能性を秘めている。
県は昨年12月、東京ガスのLNG基地誘致に向けた布石として、日立港、常陸那珂港(ひたちなか市)、
大洗港(大洗町)の県内の三つの重要港湾の名称を「茨城港」に統一した。
3港の名称は茨城港の日立港区、常陸那珂港区、大洗港区となった。貨物の入出港に関する手続きの
一元化などを進め、港の利便性を高めて取り扱い貨物量が増えれば、国の予算配分が増えて
港湾整備がしやすくなるとの考えがあった。
東京ガスは、ロシア・サハリン沖の原油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」からLNGを
調達する長期契約を結んでおり、2007年末から日立港区で地質調査を行い、LNG基地の建設が
可能との結論を得ていた。県は茨城港としての新たな港湾計画を今年度中に作成し、
日立港区に関する計画にはLNG基地の建設可能用地を確保して、国などの認定を受ける考えだ。
昨年12月に北関東自動車道の茨城県と栃木県を結ぶ区間が開通し、常磐自動車道と東北自動車道が
結ばれた。茨城空港の開港も10年3月に控える。道路など産業基盤の整備は企業進出の増加に
つながっており、常陸那珂港区には既に建設重機大手のコマツと日立建機が工場を開設。
今月にはトラック大手の日野自動車の古河市への工場建設計画が明らかになった。
環境対策のために企業がエネルギー源を石油などからLNGに切り替える動きが進むことが
予想される中、LNG基地が近くにあることは企業にとって大きな魅力となる。LNG基地の
立地は通常、輸送用パイプラインの敷設とセットで行われるため、パイプラインが手薄な県内や
栃木など北関東地域でエネルギーの供給体系が大きく塗り変わる可能性もある。
ソースは
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20090128-OYT8T01079.htm LNG備蓄基地の建設予定地の茨城港日立港区
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090128-957988-1-L.jpg 依頼を受けてたてました。