中部電力は、中部地方の10カ所の火力発電所の運転や保守の基盤となる設備管理システムの
再開発に着手している。日本ネクサウェブの基幹システム向けWebプラットフォーム「Nexaweb」を
システムの開発・運用基盤として採用し、富士通がシステム構築を担当している。
中部電力が再開発を進めているシステムは「火力設備管理システム」。同社では、電力の小売
自由化による他業種からの新規参入、原油などの化石燃料の価格高騰などを受け、設備投資や
発電設備の運用コストを減らし、業務効率を向上させるシステムが求められていたという。
システムの再開発に当たり、火力発電設備の仕様や個々の設備管理、操作履歴、故障、点検計画、
部品調達などに関する情報を一元管理でき、保守進ちょく管理や工事計画、工事予算の策定など
日常業務の効率の向上を目指している。将来にわたる業務の変化に対応できる、拡張や変更が
可能なWebシステムを構築している。
Nexawebは、アプリケーションを各クライアントPCなどの端末にインストールせずにサーバで集中管理
できるため、運用コストや管理業務の負荷を低減できるとしている。Webベースの表計算ソフトウェアで
数万件のデータを処理し、Web上の管理画面でデータの閲覧や操作をする。既存のシステムとの連携も
可能で、既存システムの機能性や操作性、処理速度を向上させたWebシステムとして、火力設備管理
システムの再開発を進めている。
▽ソース:ITmedia (2009/01/21 17:50)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0901/21/news097.html