【国家経済】大企業赤字転落で法人税が消えてなくなる 日本は来年から予算も組めない国に転落だ (ゲンダイ)[09/01/19]

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1やるっきゃ騎士φ ★
大企業の赤字転落予想が次々に報じられる中、ソニーも09年3月期連結営業損益が
1000億円の赤字見通しとなった。
トヨタに続き、日本を代表する巨大企業の赤字転落。その余波はリストラや賃下げの加速に
とどまらない。この先、法人税の激減が日本経済に襲いかかることになる。

●トヨタ・ホンダ・ソニー・東芝……
報道で明らかになっているだけでも、大企業の決算予想は軒並みガタガタだ。13日は
ソニーのほか、東芝も2000億円の営業赤字に転落することが分かった。すでにトヨタが
1500億円、ホンダは1900億円、TDKも260億円の営業赤字が予想されている。
イオン、新日石、関西電力、大成建設、太平洋セメント、伊藤ハム、テレビ朝日といった
有名企業も最終赤字の見通しだ。かろうじて赤字転落を免れた企業も業績下方修正の
オンパレード。まさに死屍累々といった様相である。

「問題は営業赤字に転落した企業だけではありません。本業はなんとか黒字でも、金融商品の
運用失敗などで経常赤字に陥る企業が今後、ゾロゾロ出てくるでしょう。TBS株で650億円の
損失を出し、最終赤字に転落する見通しとなった楽天のようなケースです。法人税は主に企業の
利益に対して課税されるため、納税額がゼロになる赤字企業が続出しそうです」
(経営コンサルタント)

日本の法人税率は40%。06年から企業の納税額は非公表になっているがトヨタの場合、
単純計算でも5000億円近い法人税を納税していたことになる。こうした企業からの法人税収が
激減するから大変な事態だ。

実際、09年度予算の財務省原案では、法人税収が前年比37%減の10兆5440億円。
実に6兆超の税収が消える計算だが、その金額はさらに膨らむ。
明大教授の高木勝氏(現代経済)が言う。

「これから決算予想が出てくる鉄鋼業界も、厳しい結果になるはずです。少なくとも財務省の
予想を超える減収になるのではないか。今でも中小企業の7割が赤字で法人税を払っていないと
いわれるが、大企業まで払わなくなれば、国の財政は成り立たなくなります。おまけに赤字は
7年先まで繰り越せる。銀行はいまだに法人税を払っていない状態です」

麻生政権は2兆円の給付金でドタバタやっている場合じゃない。早く内需拡大で抜本策を
打たないと、日本は来年から予算も組めない国に転落だ。
(日刊ゲンダイ2009年1月14日掲載)

ソースは
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_houjinzei__20090119_3/story/17gendainet02039828/
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